第22章 休み
リヴェリアの供述によると、ロキは縛り(748ページ参照)が解けた瞬間から走り出し、皆が集まっている場所に乱入。
ランクアップを伝えると共に、初行為を今日の夜中にしたことを高らかに叫び続けていたらしい。
ただし、例外はいる。
行為のことを知らない人(例:アイズのみ)がおり、その人にのみはランクアップしたということだけが伝わっていた。
ガレス「小人族の復興の為に身を捧げ、その上で彼女を護り幸せにする。←769ページ参照
要するに「やりたいことが増えただけ」、か…
言いおるわい。生意気な小人族(パルゥム)めが」ふふっ
リヴェリア「そうだな…
あの頃からすれば、随分と様変わりしたものだ。
あのフィンが、あんな表情を見せる時が来るとはな^^」ふふっ
ガレス「わしもそろそろ身を固めるかのお」ぼそ
リヴェリア「そうだな」
ガレス「問題は伴侶を探す所からか」溜息
リヴェリア「いればいいのだが」←ハイエルフ(王族)
ガレス「お主にだけは言われたくはないわ!!・・」ビシッ!!←リヴェリアを指差す
ギャーギャー!!
そんな喧騒が起こっていたなど、当時の僕は知る由もなかった。←その時点ではロキを殴り飛ばしていた
それから昼御飯で集まっている時に、夜中にケイトと話し合ったこと(753~756ページ参照)を皆に伝え、復讐しない旨とその明確な理由を教えた。
ちなみにケイトが捕らえた襲撃者は、その捕らえた日の内にギルドへ届けた。
その後の調査の結果、例の二人の神はやはりイケロスとタナトスで←514ページ参照
ケイトへあの時(734ページ参照)誘ってきたのは、死の神であるタナトスだったそうだ。
暗殺者はやはり口が堅く、依頼人は闇派閥だろうと言われている。
そのことも皆に伝えておいた。ダイダロスの末裔もまた捕らえられている点もまた同様に。
次の日の朝に『行為』のことについて聞いてくる勇者が現れるとは、当時の僕は考えもしなかった。
そんな無粋な人がいるとは思いたくなかったからでもある。