第20章 龍人化
どっくん!!
僅かに、魔力が脈動するのを感じた。
あれ?
これでも…ドラゴン・ソウルが、出ない?;
そうか…
使うにしても、目的が無ければそこに魂は宿らない。
ドラゴン・ソウルは…魔力に、魂を宿さなければ意味がないんだ。
喰らえ。喰らい尽くせ。魂を燃やせ。魂からの言葉を叫べ!!魂を込めて叫べ!!!
あの時、帰りたいと強く望んだように…今は、何がしたい!!?
護りたい!!!!!!
かっ!!!
ケイト「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
白く魔力が発光する。
ドンが肩の上に乗り、ラウルも駆け付けて触れ、魔力を全て送り付けてくる。
それでもなおまだ足りず、ホワイト・ノヴァ程度にしか出なかった。
ケイト「まだだ……まだ…ほんの少しだけ、全快状態には足りない(ぎりっ)
どうする?どうすれば
「はっ。やっぱりまだ不完全だな」
ケイト「!誰だ!?」
「てめえらで言う所の闇派閥の残党だよ(にや)
それとケイト!てめえはまだ利用価値がある。
それもチート級のな!
だがなあ、そこに居るてめえを護ろうとしてる奴等は違う!!
さあ…一緒に殺し尽くそうぜ!
無意味な連中をぶちのめして殺し尽くせばまた会えr
ケイト「ざけんな」ぎりっ!!
「あ?」
ケイト「ふざけんなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私のことは馬鹿にされたっていい!!
でもなあ…自分にとって何よりも大事な人達を!!侮辱、してんじゃねええええええええ!!!!!!!!!!!!」
レフィーヤ「!ケイトさんがキレた」
ラウル「初めて見たっす!;」汗
次の瞬間、ドラゴン・ソウルとは違い…
白い光が身を纏うだけでなく5cmの厚さを持った実体と化し、鱗のように光沢を示した。
脈打つわけでもないそれは、頭の中までをも真っ白にして考えることさえできなくした。