• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第20章 龍人化





リヴェリア「済まない。遅くなった」

フィン「いや…最高のタイミングだよ」ふっ

タイミングよく訪れた援軍に、僕は思わず目を伏せて笑った。


大気を凍てつかせると言われる吹雪はあっという間に拡がり、暗殺者の動きを止めさせた。

止まらなかったそれは武器ごと近付いた部分ごとその場に繋ぎとめられるよう凍らされ
さらに凍りついた大気がそれ以上の侵入者を許さないと言わんばかりに暗殺者の進撃を塞いでいた。



この魔法の行使速度と詠唱の長さから察するに、詠唱をしながら走ってきたんだろう。

それも並行詠唱で…


『並行詠唱』とは本来発動の失敗や魔力の暴発を防ぐ為に停止して行われる詠唱を、高速移動しながら展開する離れ技だ。

僕の勘では、もう一人している人がいるようにも感じるけど…(うずっ)←親指が疼いてる



レフィーヤ「【雨の如く降りそそぎ、蛮族どもを焼き払え】!
【ヒュゼレイド・ファラーリカ】!」

ガレス「ぬぅらああああっ!!!!」
どごぉっ!!!!

そう考えた次の瞬間、氷に捕まった暗殺者をガレスが斧で、それ以外をレフィーヤが並行詠唱で走りながらの魔法で吹き飛ばした。


レフィーヤ「リヴェリア様…速過ぎ;」ぜえっぜえっ

リヴェリア「済まないが緊急事態だ」ざっざっ

そう言いながらレフィーヤは杖にしがみ付くように前のめりになり

リヴェリアはケイトの容態を診ようと歩み寄った。


その間もガレスは吹き飛ばされた暗殺者達を率先して気絶させていっている。



「くっ」たじっ
ベート「逃がすとでも思ったか?」ざっ

ティオナ「逃げ道はないよ?」

ティオネ「配置に付きました!」

アイズ「覚悟は…いい?」じゃきっ!


ピリリリ

フィン「?何だい?ロキ」

ロキ『んー…
あのなあ、これで終わるとは思えへん。

もしや…別動隊がさらに囲ってくるんやないか?』

フィン「ああ…どうやらそれは当たりのようだ」汗&微笑

屋根の上に暗殺者達が次々に現れ、さらに囲うように立っていた。


なりふり構わず、か…闇派閥らしいやり方だ。

しかし…ケイトを奪還した後から止まったままの緊急馬車には、何故か集まろうとはしていなかった。

ロキを狙う気はないのかな?
いや、決め付けるのはよくない。視野を狭める(内心で頭を振る)


/ 5284ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp