第20章 龍人化
アイズ「追い掛けないと!」
リヴェリア「待て、アイズ!
2番の通信機をラウルに持たせてある(ばっ!、レーダー部分で動向を探る)←435ページ参照
東南東へ真っ直ぐに向かっているな。
ならばこちら(メインストリート)を通った方が早い!先回りするぞ!」
『はい!&おお!』だっ!
アイズ「レフィーヤ、していた準備って」←724ページ参照
レフィーヤ「はい!
通信機をホームまで取りに行ってました!
リヴェリア様の言ってた通り、やっぱり必要になりました!」
ガレス「なるほど。持ち主の居場所を判明させる為にか」
リヴェリア「ああ。急げ!!」
速さを把握してか路地裏の通り抜けづらい場所ばかり走り続けていった。
20秒で追い付くと言っても、道が直線の場合だ。
これほど入り組んだ場所ではやはり減速する。
時間稼ぎのつもりか、はたまた罠を張った場所に連れ込ませる為か…
いずれにせよ、止める外ない。
そう考えを纏めた矢先、生々しい音が響き渡った。
ごきぃっ!!!!
ケイトの右腕上腕部が骨折する音だ。
よくよく見ると数人がかりで関節を抑え、オリハルコンの道具を使ってハサミのように交差させて6人がかりでやっていた。
はためく布の隙間から見える光景に、歯噛みした。
ケイト「ぐっうあああああああああああ!!!;」
フィン「ぎり!)人質のつもりか」
そして次は反対側の腕に手をかけようとしていた。
ケイトがそれと僕等を交互に見た次の瞬間、ケイトは行動に移す。
ケイト「うおおおおおおおお!!!」
ぼぉっ!!!
全身から魔力を放出させ、右前腕部に縛られた縄ごと拘束を緩ませてこちらへ向けて飛んだ。
が、空中に飛んだケイトの折れた右上腕部を掴んだ闇派閥の残党が無理やり引きずり込もうとし、強引に繋ぎ止められていた。
ケイト「うっ;うわああああああああ;」
痛々しい悲鳴が上がる最中、馬車の後ろへ集う残党を尻目に
僕は考えを纏めた。
フィン「右腕を切り落とす」
ラウル「!!?;」ぎょっ!