第19章 宴
『僕がしているのは、君を利用しようとしているようなものだ』と説明したあの時
それでも君は、それごと受け入れてくれた。←276ページ参照
フィン『くす)…期待に添えるよう頑張るよ//』なでなで
ケイト『あ、それとね。
利用してくれて大いに結構!(きっぱり)
惚れた者が負けってね^^』くす
そればかりか言葉を返した後、その在り方を経緯も知らないまま受け入れてくれた。愛してくれた。
人生で三度目となる涙の咆哮…←718ページ参照
あの時、僕はこの想いに気付いた。気付けた。
ちゃんと、向かい合うことができた。
利用なんかじゃない…
この気持ちは、利用なんかで得られるようなものではない。
起きたら伝えようと、あの時点から既に決めていた。
話すことで整理を付けようとも思っていた。
メリサを失ったと言っていたのは、伴侶候補ではなくなったという意味だ。←624~631ページ参照
死んだことにしたのは…勇気を持った小人族ということにする為だった。←696ページ参照
フィン「…済まない。
…やっぱり、利用も無きにしも非ずd
ケイト「皆そうだよ」
フィン「!」
ケイト「大丈夫だよ。
私も…精神の安定の為に利用してるようなものだ。
だから…フィン一人が、そう思わなくていいんだよ」ぎゅううっ
フィン「っ…馬鹿だね…本当にっ;」震&涙
ぽとっ
ケイト「大好きだって想いに、変わりはないよ。
好きで好きで堪らないっ(ぼろぼろ)
だからね…フィン、そんなに…悩まなくていいんだよ。
フィンは…私のこと、好き――?」
フィン「ああ――
(両親の笑顔が、脳裏によぎる)
ああ――っ;
大好きだっ…何よりも、君を愛している;;」
ケイト「うん^^;;
私も…愛している」
その言葉を聞いた矢先に僕はケイトの後ろ頭に右手を回し
引き寄せて、唇を重ね、吸い付いた。抱き締めながら何度も奪った。
何度も、何度も何度も愛しい者の唇を奪った…
好きで仕方ない、ジッとしていられないこの想いを叩き付けるように
魔石灯が照らす中、荒々しく吸い付いた。
ケイト「んっ//…息がっ;」
フィン「鼻で息をするんだ//
まだまだ終わらせないよ?//」にや
不敵に笑みを浮かべ、壁際に追い込んで深いキスを5分に渡って続けた。