第19章 宴
今からでも…遅くはないだろうか?
また…また、やり直せるのならっ←718ページ参照
ケイト「ぷはっ//
はあっはあっ//…
やっぱり、口の方が息しやすい//はーっ//」
フィン「ケイト…遅くなって、済まない//
もう一度、チャンスが欲しい。
この感情に、身を任せたい。両親と同じように、君と愛し合いたい。
理屈抜きで、そう思った。今更かもしれない。もう遅いかもしれない。
これでも、大分とセーブして抑えていた。
だから、今からでも――それでもいいかい?//」
ケイト「うん//(恍惚笑み)
今更だよ^^//」
フィン「ああ…そうだね(俯&苦笑)
遅過ぎ
ケイト「私はもっと前から、心から愛してる!」
フィン「!!」
ケイト「それに遅いもないよ。
だって今からもっと増えるんでしょ?//
こっちとしては大歓迎、万々歳だよ!^^//」にっこり
フィン「!」
ケイト「だからね…遅いなんてことはないよ。
フィンがその前から言ってくれた大好きも愛してるも、セーブしながらだったかもしれないけどさ。
私には変わりないから!
…十分、ちゃんと伝わってたよ^^//」涙目
フィン「っ……」ぷるぷる
ケイト「あの…だからフィン、俯かなくってもいいんだよ?」
ぽとっ
覗き込まれた矢先、僕の歪んだ表情と涙が目に入ったのか…ケイトの双眸が驚きで見開かれた。
歯を食いしばり、「もっと早くからしていれば、もっと早くに気付けていたら」という後悔の念から表情を歪めながらも…口端は嬉しさ故か僅かに上がっていて…
悔しさと嬉しさが同居したような、歪んだ表情になっていた。
両親も同じように答えただろうか?と、一瞬だけ考えがよぎる中…僕は思う。
僕とケイトは似ているのかもしれない。
ずっと独りで話せるほどの理解者に恵まれなかった。
誰にも話せず、話せるだけの人に…今、こうして巡り会えた。
フィン「…」ぐいっ!
ケイト「え?何?」おろ
左肩を右手で掴んで引き寄せた拍子に石畳の上に跪き、目線の高さが一致した。
そんなケイトに左腕を背に回して抱き締めた。
フィン「…ケイト…(ぐいっ!、引っ張ってケイトの耳元を口に近付けさせる)
ありがとう――
絶対に…君のことを、幸せにする。そして…護り抜いてみせる」ぎゅううっ