第19章 宴
フィン「急に…済まない。
ちゃんと伝えておきたかったんだ、他でもない『僕自身の気持ち』を。
君が死ぬ最期の瞬間まで、共に生きたい。君が死ぬ時こそ、僕の死ぬ時だ」
ケイト「未亡人にさせないでくれ」
フィン「!」
ケイト「その台詞、そのまんま返すよ」
フィン「…(くす)
これは一本取られたね^^」くすくす
愉快そうに笑い声が響く中、ケイトは若干俯いていた。
ケイト「…私は…さ…フィンに、生きてて欲しい。どうなっても」
フィン「僕も同じ気持ちだよ。君に生きてて欲しい。これから先、何があったとしても」
ケイト「…うん。フィン…ありがとう//
私も…きっと、至らない所一杯あると思う。一杯迷惑かけると思う。今だって…
でも…それでも、一緒に居たい」
フィン「ああ。僕も同じだ。
あの時は護られた。そのことを悔いもしたし、哀しみもした。
それで僕を守らなければとも思った…でも、君の意見を聞いた時…←665,666ページ参照
あの時…心底困った。だが、困ったはずなのに…それと同時に、とても嬉しかった。
僕の気持ちを考えてもなお、それでも…君は僕が傷付くのを由としなかった。
それが…何でかな、嬉しくて仕方なかった^^//
冒険者だから痛みに慣れるのに普通だったから…余計だったのかな?
だからこそ…もう一度誓わせて欲しい。君を護り抜くと」
ケイト「うん…私も、何度だって護り抜く!」
フィン「…本当に…君は綺麗だね」くすり
笑みを浮かべ、温かい気持ちに包まれながら見つめると…
ケイトはまだその意味が解っていないようで?を浮かべていた。
まあ心の美しさの話だ。わからなくてもいい。
この世の中では実に希少だからね。
フィン「さて…一日独占だったね。何がしたい?」
ケイト「フィンの仕事のお手伝い」きっぱり
フィン「!?…
そこは…デートじゃないんだね」
ケイト「何言ってるの?
団長としての仕事だってあるんだから、最優先はそっちにすべきだよ。皆に迷惑かけちゃうし。
だから私のはその次、余裕のある時でいい。
そうでなきゃ仕事回らないじゃん。馬鹿なの?」首傾
フィン「ぷっ…ふふっ^^//
そう言えば君はそういう人だったね//」くすくす
皆>自分、そんな単純明快な答えを真っ直ぐ返してくるケイトに僕は笑うばかりだった。