第19章 宴
フィン「んーーー」
伸びをする最中に久しぶりに声が漏れ出た。
そんな最中、ケイトはそんな僕を心配そうに見つめていた。
ケイト「その…大丈夫?よく眠れた?」おずおず
フィン「ああ。十二分によく眠れたよ^^//」くす&なでなで
ティオネ「団長おおおおおおお!!!」
ティオナ「まだ寝てるからダメだって!;」
アイズ「二人っきりにしてあげて!!;」
レフィーヤ「まだ入っちゃダメですってば!;」
フィン「…ケイト、本当にありがとう。
君のお陰で、色んな意味で助かったよ」遠い目&苦笑
ケイト「……大変、だったんだね…;」
フィン「まあ…否定は、できないかな;
かと言っていなければたまに物足りなく感じてしまうあたり、随分と毒されてしまっているのかな?
…最初こそは…パルゥムの未来のことだけを考えていた。
再興の為に、僕を守って死んだ両親に報いる為に全てを捧げる気だった。
今は増えた家族(ファミリア)に愛着を持っているし、守らなきゃいけない場所だと思っているよ。
でも…あの時から、僕は理屈を置いてきた。
この身は、一族再興の為だけに捧げる。
そう決めて…ここまで来た。だというのに…何でかな。
思っているんだが………ふふっ」
ケイト「?」
フィン「ケイト…僕に、生き甲斐をくれてありがとう」ぎゅう←ケイトへ歩み寄り抱き締める
ケイト「へ?」きょとん&瞠目
フィン「君は…僕にとって、『希望』そのものだ。
あの時の両親のように…迷わずに駆け付け、護ってくれた。
だからこそ…この選択は間違ってはいなかったのだと、はっきりと言える。
君を選んで、本当によかった。
僕は…生涯、君と共に生きたい。そう思えるようになった。
君に惚れて…心の底から君を求めて…決めたはずの心が、段々と変わっていった。
最初こそ決意が鈍ったのかと動揺した。その程度かと抑え込もうともした。
それでも…できなかった。それほどに…君に惚れた、心の底から今も惚れ込んでいるんだ。
終いには、一族の復興も…君を護ることも両立しようというほどにね」目を伏せて笑う
ケイト「……」