第19章 宴
ケイト「そっか…
まさか嫉妬を目論んで嘘をつくとは。
私はすぐにちゃんとばらして謝ったのに…」
フィン「済まない。
ああでも言わなければやっていられなかったというのもある…
それほどに…いなかったからね」ぼそ
ケイト「…わかった。小人族には残念な人達が多いって主観を抱いて欲しくないからこそだっていうのは…
両親を失った時、逃げた同族を見て絶望したんだものね…
初恋の相手のメリサっていう人には恋をしたわけでもなく」
フィン「ああ。
人格としてはいい、だが『勇気』がなく…交際を申し込むのをやめた相手だ」
ケイト「…そっか。生きてるなら、よかったよ。
でもまあ、2日も空いたわけだしお仕置きしないとね」にや
フィン「そうだね。お手柔らかに頼むよ^^;」
ケイト「…これでやっと言いたかったことが言える」
フィン「?何があった?」
ケイト「それがね…今日を初夜としてって約束してたでしょ?」
フィン「ん?ああ。そう言っていたね」
ケイト「…それが…その…生理になっちゃったから;
その次の日、つまり昨日の朝に;
中々言い辛くってさ…私も人のこと、あまり言えた義理じゃないんだよね^^;
それを赦してもらうことで、手を打ってもらってもいい?」苦笑
フィン「ああ。それならそんなに申し訳なさそうに言わなくていい。
なりたくてなったわけではないんだろう?」
ケイト「う、うん…でも、なんか申し訳なくってさ;」しょぼん
フィン「ピコーン)…ああ。そうだ。
それを赦すのに1日削れたとして、まだ1日分が残ってる。
僕を好きにしていいということで、どうかな?」
ケイト「よし!わかった!
じゃあ一緒にお風呂に入ろう!」
フィン「!!?//」瞠目&ぼんっ!
ケイト「久しぶりにお風呂に入ったんだけど、中々うまくできなくって…
皆に手間かけちゃうんだよね。
だから一日密着!リハビリも一緒、お風呂も一緒♪」
フィン「ま、ま、まっ//待ってくれ////
男として、それは流石にっ////」
ケイト「大丈夫だよ!フィンならきっと^^//」にこにこ
フィン「僕の理性は/////
ケイト「きっと大丈夫!^^////」
ケイト…それは流石に、違うと思う。
信頼のベクトルが、見当違いだと思うっ////
しかし、それがケイトに通じることはなかった///;