第19章 宴
フィン「何の騒ぎだい?これは」眉顰め
ラウル「団長!ちょうどいい所に!!」
ケイト「はっ!)ちょっ、まっt←我に返る
ラウル「おめでたっす!!ケイトさん、団長の子を妊娠したっす!!」
フィン「………」ピシッ
状況を理解した直後、理解の範疇を超えたのか石化した。
と同時に、ロキが「おめでたやああああああああああああ!!!!」
そう叫ぶや否やガレスが笑い出し、「酒でも飲むかフィン!!がっはっはっはっはっ!!!^^」とフィンの肩を叩いて上機嫌に宴へと盛り上がっていった。
なおさらに盛り上がりが上りに上がり…余計に口を開けなくなるばかりだった。
リヴェリア「おい、フィン?;」
リヴェリアが心配そうに肩に手を当てるも、ぐらああと石像と化したフィンは後ろへと倒れ落ちた。
それを前にして、ようやく私は覚悟を決めた!!
いや、いい機会だ。集団が苦手だというイメージ、それを克服するために!!
声を張り上げるんだ!!!!!
決死の表情で覚悟を決め、頑張って踏み出した。
長年の恐怖、衝動、それらの払しょくを果たす為、前へと踏み出し、頑張って声を張り上げた。
アイズ「ケイト、行こう?」手を差し伸べる
アイズが笑いながら嬉しそうに手を差し伸べてきた。
でも私は…上機嫌に宴を開く皆に(フィンとリヴェリア除く)、言わないといけないことがある。
その手を取らないまま、私は一度俯き…震えを殺しながら、覚悟を決めて叫んだ。
ケイト「皆、聞いてくれ!!!」
きゃいきゃいきゃいきゃい
ケイト「聞いてくれ!!!!!!!!!」
今までになく大声を張り上げる中、静寂に包まれた。周囲の目が私一人へと集中される。
昔からあった視線の集中、それがあるだけでどれほど下卑た言葉をかけられ続けてきたか。
今までの経験上、目が集まる。それだけで恐怖を抱いていた。
しかしそれは再び恐怖が訪れるというフラッシュバック、長年の癖、決めつけだ。
それに負けない為、克服する為、震えながら私は一度歯を食いしばって、踏み出す心地で…頑張って口を開き、話し出した。