第18章 絶対安静
ロキ「お前は、相手の非を見ると自分の非やと思い込む。
で、未だ自分自身の存在自体が悪いんだと責めて、鬱を抱え込んどる。
大袈裟やと言われようがな、それが日常として定着したことでお前にとっては普通になってしもうた。
独りっきりやったが故にな。
そんなお前を見て、そこまで追い込んで平気な面しとる街の奴等に腹立った。反吐が出るほど苛立った。
せやからうちは、ベートと一緒になって喚きまくる連中と口論を繰り広げた。
最終的に打ち負かしたんやけど、皆の総意としてはやっぱり赦せんいうことになったわ」←579~583ページ参照
ケイト「!ええ!?;」
ロキ「でもまあ、結局行動としてはな?
街の人等の高らかに言い続けるケイトへの主張は無視。ケイトに干渉すれば即アウト。会った時点で引き離す。ってことで纏まったから、安心しい?」
ケイト「ほっ」胸を撫で下ろす
フレイヤ「随分と生温いのね」
ロキ「しゃあないやろ。皆殺しにしたらケイトに怒られる。
嫌われたくはないしな」
フレイヤ「それについては同感なのだけれど…まあいいわ。
所でケイト、晩御飯は豊饒の女主人に行かない?」
ケイト「行く!昨日みたいにピアノ弾く!」
ロキ「?なんや。昨日も行ったんか?」
ケイト「うん!
周りの魔力を操作しながら車椅子動かしてね?お手伝いしたら褒められたんだあ^^//♪」にこにこ&うきうき
ロキ「…こないなケイトを逆にどないして虐めよう思えるんや?;」汗
フレイヤ「その人特有の主観じゃない?
わかりたくもないわ、私としてはだけど(嘆息)
それと同じように、こういう純粋無垢な人が苦手な場合だとも考えられるわ」
ロキ「んー…人間っちゅうのはやっぱり奥が深いっちゅうか…やっぱりわからん」
首を捻るロキに対し、私は気にせずに豊饒の女主人へと向かっていった。
街の人達には散々に言われていたが
ここでは頑張れば頑張った分だけたくさん褒められて、とっても楽しかった。