第18章 絶対安静
ケイト「え?」
ロキ「お前の護ったもんは、確かにここにある。
そやからな、自信持ち。もっと自信持って胸張り。
周りに何言われようがな、気にすることはないんや。
お前が護った命はここにある。お前の存在に心を助けられた人やっておる。
一緒におるだけで楽しいって思える。
何よりケイトは、ここにおる皆を心から笑わせとる!^^」
ケイト「……ほん、と?」涙目
ロキ「ああ!ほんまや!!
ここにおる皆はな、お前のことを心から好いとる。
お前って本質も、ちゃんと見とる。
ろくに事情も知らんまま責めたり罵ったりする奴はおらん!
ああいう風に罵ってくる奴等はな、ただケイトを罵って満足したいだけなんやで?
そやから、あんな人間は相手にするだけ無駄って奴や。
同意する輩がおって満足して、んでもって増長してそれ振り撒いて、それでどんどん増やしてお前の理解者を減らしていく。
そんでおまけに同意しない輩は悪い奴やみたいな目を向けて同じように罵るよう強要する。
傍から見たらな、その在り方は独裁者や。
本質見極めんで、何も見んで、勝手に決めつけて喚いてそれを真実にしようとしとる。
されとる相手の気持ちも考えんで、お前の持つ優しさでさえ都合のええように踏みにじって、自分の好きにやり続けとる。
お前の勝手はな、相手の為を考えてのものや。優しさから強く当たれんっちゅう…愛情から来るもんや。
そやけどあいつらの勝手は違う。根本から全くもって違う。
ただの自分至上主義や。苦しむ相手の気持ちも考えようともせんで、押し付け続けるだけのな。
自分の持つそれが通るよう、都合のいい環境になるよう周囲へ喚き高らかに叫び続ける。
その状況になるまで続けて続けて、いい評判があればすぐさまその悪い情報を手に即座に潰しにかかる。
お前はろくに相手を責めん。そういったことをされても仕返しもせん。
そいつの悪い情報を周囲に与えようとはせん。相手のことを第一に考えて踏みとどまっとる。
常にそうしとる。行動で、態度で、自分よりも相手が大事やって示し続けとる。
そんなお前を悪い奴なんて、誰が思う?」
ケイト「………街の人達」ぼそ&俯
ロキ「そやからそいつらはただお前のことが気に食わんだけやねん」
ケイト「え?;」
あー、やっぱりや…相手にとって都合のええもんだけ押し付けられとるんやな。
