第102章 戦乱(せんらん)
ゴゴゴゴゴ
何かの地鳴りが響いていた
最上「少し待ってなさい
念の為、宝の隠し場所付近が危なくないか尋ねてくる」
そう言って、手で制する最上へ
小南「わかったわ!」と頷いて即答した
それを確認してから
最上は先生へ向かって走って確認に行っていた
しかし…その間に小南は宝の隠し場所へ走っていっていた
小南(もし何かあってもトリガーがあるし
すぐ行ってすぐ帰れば問題無いわ!
それに…恵土の大事なものなんだもの!
何かあってからじゃ遅いわよ!何考えてるのかしら)ぶつぶつ←若干頬が膨れている
そう走りながら思う中
宝が隠された木箱がある場所へ駆け付けた
小南「ぱあっ!)あった!
ふふっ
大丈夫じゃない!
さっ、早く戻ろう」
からっ
小南「?」振り返る
ガラガラガラガラガラガラガラガラ!!!
突然起こった目の前の変化
それは…
無数の土砂と岩が雪崩のように降ってくる所だった
小南「トリガー!ない!!
(はっ!)リュックの中!(青ざめ瞠目)←リュックを置いてきてしまっていたことに気付く
あ!」←岩が目前に迫る
地雪崩に巻き込まれる直前
何かに横抱きにされてそのまま持ち上げられ、気付けば空を飛んでいた
小南「ぽろっ)あ!!」
その勢いに流され、手が滑り、右手の中から宝物が零れ落ちて行く
小南が上半身を乗り出し、宝物を掴もうとするも手も届かずすり抜ける中
小南を抱き上げた人が、小南の上半身を右腕で支えたまま右手で取る
小南の目前で、岩と土砂に宝物が揉まれてゆく光景を涙ながらに凝視する中、その人物は安全な木の上に着地した
たんっ!!
恵土『まったく…無茶するなぁ』微笑
既にトリオン体の恵土が、小南をお姫様抱っこしていた
小南「けい…と?(愕然)
なんで?」
恵土『心配して覗きに来ていたんだ!
授業が終わってからすぐ駆け付けてな(瞑目)
怪我が無くてよかった』微笑
小南「…っく(じわっ)
ごめ、ん
なさいっ
ごめんなさい!
わたし…わたし!!」ぼろぼろ
顔の前で、手で溢れ出ては止まらない涙を拭く小南に
反応も返さずに安全な高い所、見晴らしのいい丘へ木伝いに飛んでゆき、そっと降ろし
恵土「よっと、立てるか?」トリガーオフ
小南「ひっく…ぅんっ」ぼろぼろ
小南の服についた泥を左手で叩き落とし怪我が無いのを確認してから
そっと頭を優しく撫でた
