第18章 絶対安静
フィン「そうか(頷)
なら、精霊のしていたことは4つ。
クリエイトの制御と、君の魔力の器を拡げつつ魔力を常に吸収し続けること、契約主の身を癒やし続ける『力の根源』となること=《精霊寵愛》、契約者の魔力を通しての会話=《精霊導》。
『弱っているものを強める』というのは精霊の持つ力の性質で、一体と化したことで受け継ぎ、なおかつ細胞にまで癒やし続ける力として宿った。
そして君が本来生まれ持った魔力の性質は『浄化』、それに加えてそれまで呪詛を味わったことがなかった。
だからこそ呪詛を実際に食らって問題が起こるまで、あの問題に気付けなかった」
ケイト「なるほど…
一度でも死んじゃえば一緒に死んでしまう気がしたから、生かしたくって魔力で囲ったんだ。
精霊も龍も無事で本当によかったよ^^//」すりすり←魔力を集めて擦り寄ってる
フィン「…;」しかめっ面
ケイト「どうしたの一体?;
なんだか表情が曇ってるよ?;」
フィン「…いや…;
そもそも僕を庇わなくとも、君なら一瞬で浄化しながら治せるのだから、そうした方が難無く終わったんじゃと…
ふと、そう思ってね」曇り顔
ケイト「!!!;」ビシャーン!!←ショックを受けた
フィン「…ま、まあ…
それほどに傷付いて欲しくないのだろうし、君は不壊属性の服を着ているのだから傷はそれほど深くはならない。
それらも加味した上では…うん、済まないが……
僕を傷付けさせまいとするよりはそちらの方が…;」思案顔&両目瞑&腕組
椅子に座ったまま冷や汗交じりにそう呟いた矢先、ケイトは間髪入れずに叫んだ。
ケイト「いやだ!!!!」
フィン「?しかしそちらの方が手間は省け
ケイト「フィンが傷付くってわかってて見殺しにするぐらいなら死んだ方がマシだ!!」
フィン「…(ああ…言い出したら聞かない方かな?;」
ケイト「絶対やだ!死んでもヤダ!!絶対に絶対嫌だ!!」
フィン「わかった;わかったから、とりあえず落ち着こう;」どおどお←両手で制する
ケイト「わかってない!!!!!(涙目)
私に…とっては……
私にとっては…一瞬でも血に濡れるのなんて見たくない!!!;;(涙)
絶対嫌だ!!;殺された方がマシだ!!;消えた方がマシだ!!!;」
やばい!フラッシュバックか!;