第18章 絶対安静
ケイト「えー?;何それ;」←興味津々で聴き入ってた人
フィン「そうだろう?
君の魔法は極めて単純なものが多い。
全ての状況を踏まえた上でとなると、それだけで魔力量が跳ね上がる。
応用が利くのは実にいいんだが、もう少し考え方を変えてみたらどうだい?」
ケイト「え?」
フィン「爆砕魔法の条件が複雑化し過ぎている。
まずは爆砕魔法の条件指定は生物を外すだけでいい」
ケイト「え!?;」
フィン「まずは聴いてくれ。
そして爆砕魔法の規模の条件をいじる。
爆砕の影響で残る瓦礫さえも残さないほどの分子レベルの小さな爆発を無数にすればいいわけだ。
どうせなら、建物だけを爆砕、欠片さえも残さず無数に爆砕、建物の欠片が生物に飛ばさせない。
これだけでいい」
ケイト「……あー!!!;
その方法があった…;
そりゃそうだよ!;そうすればいい話じゃんか!;」
フィン「ふふっ^^//
君は人や生物を大事に考えるあまり、魔力の規模や威力を変えるよりもそちらを取った。
君らしいとも言えるけど、その工夫だけでいける。
これなら空間消失魔法に釣り合うんじゃないのかな?」
ケイト「お見逸れしました!」ははーっ!!←寝下座
フィン「…でも、僕の条件指定の場合は万が一がないわけじゃない。
どちらかと言えば、全ての可能性を踏まえた君のそれの方が確実性は極めて高い。
僕の場合だと大きな建物内に密集した人達、2階にいる人達、バベルの塔の上の階にいる人達の安全までは加味されてないからね^^;」
ケイト「あ…確かに」
フィン「だから安全性だけで言えば君の方が正しい。
状態は?と言ってたのは、2階も含めてのことだろうからね。
そもそもここには大きな建物が多い」
ケイト「うーん…いずれにしても爆砕はダメだね」
フィン「ああ。一つ加えるとすれば落下減速、浮遊かな?」
ケイト「あ、なるほど」
フィン「君は一つのことしかできない。
複数のことを同時にするのは元々向いていないんだろう。
だが、それを補うくらいは僕にでもできる。
…頼ってくれるね?」
ケイト「もちろん!好き!!//」ぎゅむー!!
フィン「さっきの好き好き踊りも浮遊を使って踊っていたんだろうけれど、今はなるべく控えて欲しい。
気持ちは嬉しいし非常に有難いんだが、身体に負担がかかるからね^^//;」
