第18章 絶対安静
フィン『見え見えだったか…
まあ、確かにその節は否めないね。
利用できるものは利用しようとも思っていたし、野望が第一だった。
正直に言うと、結婚する相手は勇気があって人格に問題なければ誰でもよかった。
でも勘違いしないで欲しい。
ケイトは…その野望云々以前の問題だ。一人の男として、ケイトという女性に恋に落ちた。
心が惚れて、身もまた共に惹かれ、引き寄せられていた。
ヒューマンだと思っている内でも、止められないほどにね^^//(くすり)
ハーフ・パルゥムじゃ意味はない。野望は果たせない。
だと言うのに…身も、心も、彼女をとらえて離さなかった。
彼女以外考えられなくなり、恋に落ちた。
なりふり構わず結婚したいと躍起になるぐらいだ。
そこらへんは、言わずともわかるだろう?』ふっ
リヴェリア『ああ…』
ガレス『そうじゃな…
発覚してすぐ、春だと騒いで酒を飲み祝ったものじゃ^^』くっくっくっ←楽しげに笑う、180ページ参照
フィン『ああ…
確かにあれは有り難かったかな。
ありがとう、ガレス』微笑
ガレス『なあに、気にせんでええわい。
わしはただ酒を飲む機会を窺っておっただけよ!がっはっはっはっ^^』
フィン『そうだね…確かに、昔からその節があったね^^』くすくす
リヴェリア『それはそうとそろそろ寝た方がいい。
夜も更けた。休め』
フィン『ああ、そうさせてもらうよ。
折角見舞いに飛んできてもらったのに済まない』
リヴェリア『気にするな。
何より、一番心配していたのはお前だろう?
ケイトが死にかけていた時のお前と来たら…正直、見るに堪えなかった。
あれほどに想い遣れる人だ。いい人と巡り会えたな』
目を細めながら笑いかけて言い放ってくるリヴェリアの言葉に、僕は自然と目が潤んだ。
フィン『ああ…本当に//』微笑&涙目
リヴェリア『ともかく、これで一段落着いた。
もし今日目覚めなかったとしても、明日にはまた目覚めるだろう。
今日一日ぐらいは傍にいてやれ』
フィン『あぁ。そのつもりだ』
ガレス『それではわしも寝るとするかのお』
『『『おやすみ』』』
そう言葉を重ねた後、ケイトの部屋で解散。二人は出ていった。
僕は一人残り、いつものようにベッド脇にある椅子に座ってから
ケイトの左手を両手で握り締めたまま眠った。