第100章 未来(さき)へ
最上『何をやっている!!!!!!?』
びくうっ!!!!
ぴたっ
最上『今すぐその上がった熱を下ろせ!!!
本気で殺したいのか!!?
考えろ!!!!!』
『………………』
すっ
どちらも弧月を下ろしていた
最上『恵土…トリガーを渡せ』
恵土『…………………』
かちゃ
ずっと俯いたままで、黙ったままトリオン体を解除してトリガーを渡す
白帝だけは渡さないまま
最上『今日は休め
夜には必ず戻れよ?
……心配なのは分かるが落ち着け』肩の上に手を置く
恵土「………」ふいっ←顔ごと背を逸らす
林藤『おい!!なんだその態度は』
とんっ←最上が途中で遮り手で制し、林藤へ向けて頭を振る
最上『…………
恵土…いいものを貸してやる』微笑
すっ←自身の額に掛けたサングラスを取り
かちゃ←後ろから恵土の首に掛ける
恵土「!」
慌てたような顔で振り返り顔を見つめてくる恵土へ、最上は笑って言った
最上『『いいものが見えるサングラス』だ
それで見て回ってみろ
気分転換にな』なでなで
そう終始笑顔で頭を撫で、最後に満面の笑みで笑い掛けた
恵土「………
(きゅっ)←唇を噛み締める
……………←口を開けて何か言おうとするが言葉も出ず
ごめん…頭、冷やしてくる」
そう言うのがやっとだった
最上『恵土!
生きる道は…戦乱を終わらせたり、孤児を出させないだけじゃない!!
お前の生きる道を探せ!
見えるはずだ!今のお前なら!
それだけじゃない…『やりたいこと』を!!
戦乱が終わった…お前の夢を果たした『今』だからこそだ!!!』
恵土「…………」お辞儀
最上の言葉を飲み込むのが精一杯で、何も声に出せずにいた
そのまま部屋を出て、外へ出ていくのを見守っていた
忍田『……』
それを険しい顔で見つめる忍田
林藤は苦虫を噛み潰したような顔で頭を掻いていた
最上『済まない、二人共(お辞儀)
気付くのが遅れた』
林藤『最上さんは悪くねえよ
悪いのは…』
最上『…………
理解しろとは言わない
だが…あいつと血の繋がりがあるのは、有吾だけなんだ』
『!!』
最上『……あいつは…
有吾はいつも、日付が変わる前に必ず戻って、変わると同時に祝っていたんだ』
林藤『はあ!!?聞いてないぞそんなの!』
最上『だから…
今回のは違うんだ
孤児にならないよう守りに行くんじゃない
