• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第100章 未来(さき)へ





一連のやり取りを見ていたのは…
ただ一人…最上さんだけだった

城戸さんが忘れた弁当を手に、渡そうとしていた


で…行こうとした時
最上さんが出て、見送りに佇んだままの恵土の横を通り渡した

最上「さ、戻ろう」
恵土「う…ん」こくん
背を押され、中に戻った


それから数時間後…
有吾から音沙汰も何も無かったので、心配が爆発して行動に起こそうとした矢先

ゲート前に居座った林藤と忍田の二人により、止められ…喧嘩に至ったという流れだった


12年前…
戦争が終わって、戦乱の世が終わった

もう行かなくていい
攫うだけで済んでいる
無理をしなくていい

そうわかった


でも…有吾はまだ、帰ってこなかった

いや…多く帰ってこないのが問題じゃない
あちらで所帯を持って、子がいるのもわかっていたから

問題なのは……今、まだ…いないことだった


12年前(3月20日)
玉狛支部(旧ボーダー本部)

林藤22歳
忍田21歳
恵土15歳
最上27歳
城戸30歳

恵土がゲートを使おうとしていた矢先
止めに入る人がいた

ゲート前には既に居座っている人がいた
林藤さんで、忍田さんも後ろに控えていた

今回のゲート使用は私の独断でのことで、既に課題は全て終わらせていた

お互い、トリオン体になっていた


林藤『どこ行くんだ?』

恵土『……』

真剣な顔で睨み合っていた

どちらもいつになく険しい表情で
互いに余裕を無くしているのが見て取れた


林藤『おい…もう戦争は終わったんだよ
戦乱の世じゃねえんだ←肩に手を添える

進と楽しいことする道だってあんだろ!?
楽しかったって、前に言ってたよなあ?また会うんだろ?
まだまだ楽しいことたくさんあるぞ!!?←肩を掴んで揺する

(はっ!)
なあ、おい…
まさかお前…
死ぬ気じゃ…ねえよな?(震え)

ネイバーフッドに死に場所求めてるってこたぁねえよな!!?』
肩を掴み、泡を食って問い詰めに掛かる

恵土『……………』歯噛み俯く
汗を滲ませ瞑目し、苦しそうに顔を歪め震えている


林藤『なあ…死に場所を探しに行ってるなんてこたねえよな?
死ぬ為に行ってるんじゃねえよな!!?

おい…なんか言えよ!
なんか言えよ!!おい!!!』
悲鳴のような叫びが木霊する

恵土『ぎりっ)
うるせえよ』睨視
ばっ!!
林藤の腕を払う


/ 6499ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp