第18章 絶対安静
ケイト「そうでなきゃ、無条件に信頼したりなんてするわけないでしょ?
こっちは散々振り回されて騙されてきたんだ!死んだ方がいいとか死ねとか消えろとか、存在してること自体が悪だとか!
周囲に違う情報ばら撒かれて、根も葉もない情報ばっかりばら撒かれて、ろくでもない目にしか遭ったことがなかった!!
だから…その……
皆のそれを信頼するのは…この人は違うっていう、信頼の…証というか////」ごにょごにょ
ぎゅむうううううううううううううううううううう
その言葉を聞いた直後、僕と神フレイヤは挟み込むようにケイトを抱き締めていた。
ケイト「あの…二人共?//;」
フレイヤ「やっぱりいいわね、あなたは//」うっとり
フィン「愛している//」ちゅっ←口にキスをする人
ケイト「!!?////(ぼんっ!!)
いきなり何!?//;何がなんでこうなったの!?//;」
『わからないままでいいのよ////&わからないままでいいんだよ////』
ケイト「何で今左右に挟まれて抱き締められてるの!?//;
なんか今一釈然としないんだけども!?////;」
『大丈夫だから///(ぎゅうぎゅう)
はあああああああ/////』うっとり
正式な同盟が明かされた後、こちらも神フレイヤと別の意味で同盟が結ばれつつあった。
それは無論、ケイトの好きな点である。
語らい合っていく内に意気投合し合ったわけで、同士という認識が僕と神フレイヤの間に相互に立った。
凛々しい顔立ちが、細長の目が、愛しい愛情が、ふんわりとした雰囲気が、真剣な時の表情が、気持ちよさそうに寝ている時の顔が、美味しそうに表情を和らげている時の顔が、無邪気に変わっていく顔が、よく見ないと気付けない程の表情の変化が顕著に現れている、褒められた時に嬉しそうにデレつくあの顔が、好きな食べ物のおかわりをよそうとそれだけで顔を赤らめながら真っ直ぐに向けられる破格の笑みが!//
ここまで行くのに数分もかからなかった。
そうして…
ちゃんと真っ直ぐに目で目を見て『大好きだ』と言ってくれた時の、あの照れ臭そうな満面の笑みが////
とまで言った瞬間、気付けば僕等は揃って手を取り合っていた。
しかしそれらは決して、街の人達には見せないもの(姿)に変わりはなかった。