第100章 未来(さき)へ
迅がメデューサが石化したものをちょろまかしていた
それを解析に回していた
まるで生きた時のまま
身体が固まり動かない状態となった、標本のようなそれを——
迅『解析はどう?』
雷蔵『元から石だったとしか…』頭を振る
迅『やっぱりか…』顎に手を当て考え込む
遊真『治す術は無い感じ?』
雷蔵『無理だ
元から石でないにしろ
そう(元から石だと)結果が出ている
神の力でも無い限り不可能だ』
迅『手詰まりかあ』嘆息←後ろ頭を掻く
ボーダー基地本部、そのラボにある一室にいた
そこで集合し、作戦を練ろうとしていた
ある程度人の出入りを防げるというのもある
風間『それで…例の二人は?』
太刀川『記憶を読み取って
それで実際に何があったか見るんだと
その場にある魂を視て、無作為に石化して回ったり、そんなことやったのかも含めてだとさ』肩すくめ
そこには地獄絵図の光景が広がっていた
デマオン『原初の始祖神様の命が危ない——起きろ!!』
底冷えする、深く暗い声がし、彩りに溢れた世界が暗転し白黒となった
急に地下から見たことも無い青白い肌をした姿のものが湧き出し
次々に黒装束の悪魔達が挙って襲い出し城を占領し
瞬く間に住んでいた全ての人を次々に一瞬で石化させてゆく
原初の始祖神と接触のあったもの、赤影の居場所を知っているものを敢えて逃し、それを追うようメデューサがデマオンから指示を受ける場面まで——
風間『………
あの時は、一時的に渡すように、そう促す為に自由にされたが…』
太刀川『ああ、あれか
風間さんが動けてた奴』
風間『ああ
だが…すぐにまた石化された
身体の自由が端から全身へ拡がり奪われていく感覚…
心臓にまで響き、脳が焼き切れるような感覚の電撃…
…………勝ち目は薄いだろう
たとえ複数でも、人数制限は無い』
『うう〜ん』
太刀川『そんな奴からどうやって取り戻すか』
風間『そもそもあいつらに帰す気があるとは到底思えん』嘆息
菊地原『僕達を石化しなかった理由は?
座標頼りに攻撃しましたけど』挙手
迅『目の前の自分の為に動いた人に手を出した方が早く話が片付く
そう考えたんだろうな
実際あの人はそれに耐えられる人じゃないし
そもそもが恵土先輩の神の力は戦闘向きじゃないし
小南『そうなの!!?
あんなバリバリ戦えてたじゃない!!』
