第18章 絶対安静
通信機で話し合いが終わって切った後、ちょうど朝御飯を持って神フレイヤがやってきた。
ちなみにその通信機での会話中、ケイトは僕の温もりに安心してか、うたた寝していた。
フレイヤ「食事を持ってきたわよ」
ケイト「ごめんなさい。取りに行ければよかったんだけど;」しゅんっ
フレイヤ「気にしなくていいのよ。
見返りに戦闘技術のそれまで教わったのだから文句は言わせないし、言う人だってここにはいないわ」
フィン「……ケイト」
ケイト「えっと…その…あること、教わったから;」
フィン「言い訳なら今ここで聴こうか」
ピシッ
空気が硬直したのを、確かに感じた。
フレイヤ「ケイトを怒らないであげて!」ぎゅむっ←ベッドに腰かけケイトを抱き寄せる
フィン「さて…まずはその情報を話さないといけないことまで聞いてしまった所から、かな?」じろ
ケイト「……正直に打ち明けます;」しゅんっ
そうして伝えられたのは…龍の力と、ケイトの魂に対する意外な事実だった。←616~621ページ参照
フィン「なるほど…確かにそれは、3日間独占タイムだけではお釣りがくるレベルだね。
それに釣り合いを持たせる為に、か。『鍵』の件もあるし」
フレイヤ「でもそれはクノッソスに元あったオリハルコンの扉を開ける為のものでしかないわ。
今はもうないのに必要としたのは…やはり、ケイトの魔法なのでしょう?」
フィン「やはり気付くか…(真剣&思案顔))
生憎、その件については不用意に口にすることはできない。
ロキの許可がなくてはね」肩すくめ&片目瞑&苦笑
フレイヤ「あら。つれないわね」くす
ケイト「それよりも食べようよ。美味しいよ^^」もぐもぐ
フレイヤ「そう。よかったわ^^」
フィン「神フレイヤ」
フレイヤ「何?」
フィン「『鍵』を与えてくれただけでなく、情報を与えてくれたこと、感謝する。
礼を言わせてくれ。ありがとう」頭を下げる
フレイヤ「別にいいわ。
私としては、『今』やりたいことをやっただけ。
何より、他ファミリアで中々接点がないのだもの。
3日間ケイトと一緒にいられるのは、それ以上の価値があるのだから」くす
そう微笑みながら言った後、それよりも朝御飯にしましょうと催促された。
ケイトと関わったことで、図らずともいい方へ変わったような気がした。