第100章 未来(さき)へ
というのが…襲撃された夜中に起こったことの全貌だった
互いに余裕も無く、戦力を減らすことだけを考え、捕虜にはせずにいた
『殺して滅ぼした相手につくと思うか?』
『あり得ないな』肩すくめ
『怨みは無いが…やらねば安心できん』
寝静まった頃、誰もが寝ている中で起こった惨劇だった
勿論その時点よりも前に、恵土の父は殺されていた
ということもあり
血で血を洗う戦火の真っ只中にあった
アフトクラトルは大国であったので、そんなことをせず自国の強化に勤しんでいた
それに伴い…
恵土の保護、恵土からトリオンに対する知識等々を教わる、互いに強化し合うという流れ、関係に至った
そして…
ずっと争い合う戦乱の時代
それが……恵土が7歳から15歳の頃だった
その為…赤マントを羽織って白帝と弧月を片手に流浪し、戦乱を鎮めようとしていた
敵も味方も救ってきた伝説…
その始まりの出来事だった
恵土「村長の母が魂を見ることに長けてる方で
そのお陰で試行錯誤して試す手間が省けるようになったんだと
で…私自身の異質さにもすぐ気付いて
「この人は神じゃ、人間ではない」と
「光が常に全身から出ておる」と言ってくれた
今思えば…削りで、身を光へ変えて、癌や半グロの植え付けた罪との同化を防いでいることを…見えていたのかもしれない
皆の中に光が宿っている、与えられている、と言われていた
私に剣に適性があると見抜いてくれたのもあの人だったし
『私に何かあったら…この娘(こ)を頼みます』
そう母からの手紙で、有吾は只事ではないと飛んできたらしい
なんでも…祖父の予知夢というサイドエフェクトで未来が見えて送ったと
避けられないものしか見えないから
駆け付けた時には…
全てのネイバーが地に伏し、倒れていた
モールモッド…
その数は千を超え
激戦だったのが見て取れるほど
弱った所を攫おうとしたのがバムスターまで十数体いた
全て一刀両断で斬り伏せられていた
着物にステテコ、草履を履いた
年端もいかない子供が…木刀を手に、息を荒げていた
恵土「ふー…ふー!ふー!!」
殺気立った目で睨まれ
トリオン体と見るや否や、斬り掛かられ
有吾のトリオン体は、恵土からの一撃に見舞われ解除させられた
木刀の長さは全長56cm,刃長42cm,柄14cm
3歳から振ってたものだ
