第99章 瘀血(おけつ)
オペレーターから始まり所属している清掃員や事務員、果ては食堂の人からも貰って…
今回の戦闘でトリオンが足りなくなる人も出るからその為に使ってとのこと
恵土は体内に取り込んだ、癌と半グロへの無力化の為に戦っているので精一杯
そこに更に異物が来たら限界を迎えるからやめて、という内容だった
女性『それ以上は動かない方がいいわ
囲まれているもの
木虎『!
(確かに…トリオン反応に囲まれている)
何故…わざわざ?』
女性『上の命令でと言ったでしょう?
私は嫌なのよ
戦火の中で何度もこの人には助けられた
私の母も、家族も…弟達も…
そんな人を奪いたい訳無いでしょう?
わざわざ鍛えてもくれるぐらいなんだもの
無理して長居して、襲われてばかりの国が…自立してやっていけるように…
限界まで側にいて支えてくれたわ…
もう…哀しまないように、哀しむ人が出ないように
溢れないように……
そう何度も言ってくれた、動いてくれた
蹂躙ばかりされる…国の為
いいえ…そこに暮らす私達の為に
私は戦争には反対派なのよ
上を倒す為に…ここにいるの』
哀しそうな、決意を孕んだ目で秀次と木虎を見つめた
秀次『………』
女性『あの罠は…
対象を拘束、トリオン器官摘出、トリオン器官を罠の内に取り込む、生身の身体を仮死状態にして罠の内に取り込む
その流れを無理に切れば…
トリオン器官は、トリオン体への管が切れたまま
全身にトリオンを送れなくなるわ
この子は幸いトリオンを操作する力を持っているから
死なずに済んでいるだけ
本来ならトリオン器官を取る時には、必ず心臓横だから心臓が傷付いて死ぬ
それを防止している罠の流れを途中で切ったから、普通はその時点で死ぬの』
木虎『じゃあ…恵土先輩は!
女性『この子が無意識の内に
自身に残った罠の仮死状態機能を強化して死なないようにしていた
あと……
死んだ人達から、生きろと背を蹴っ飛ばされたぐらいかしらね』ふっ
その事例は1件も無かったけれど
と付け加えた
この人なら起こっても不思議じゃない、と
生駒『おい迅…
どないしたらいいんや?
指示通り屋上おるけれど…敵とは言えんであれ』
迅『多分敵が飛び込んでくる
木虎がスパイダーで
秀次がレッドバレットで
で、動きを封じた所を、生さんが必要に応じて生駒旋空で仕留める
って感じで』
