第18章 絶対安静
死なせたくなかった。失いたくなかった。←542~545ページ参照
あの日を境に捨てていた恋愛感情も含めた『感情』、冷静に徹していく内に失っていたそれらを取り戻すほどの刺激を貰った。
彩がより鮮やかに感じ、共に居るだけで幸せを強く感じた。
表情が柔らかくなったと、生き生きしているとまで周囲から口々に言われるほどに…←82,83ページ参照
気付けば我を失うほどに、ケイトのことを侮辱されれば怒っていた。ケイトが係わるだけで冷静ではいられなくなった…←158~167ページ参照
『恋愛』というものを身を持って知り、今までの人生で初めてとなる『恋愛感情』と向き合うことが出来た。←167,180ページ参照
フィアナに対してケイトの抱く思いを聞いた時、その想いが止められなくなった。告白して、断られたらと悩んで…そんな些末なことで振り回されつつも、それでいながら僕の心はどこか満たされていた。←182~187ページ参照
不思議と感情が表に出るようになった。感情が奔流となって零れ落ち、幸せで仕方ないとばかりに笑った。←194~196ページ参照
言葉までもが、想いを宿したそれに変わっていった。←271,272ページ参照
端折りながら語った僕の考えに、ケイトは当たり前のように受け入れた。←273~276ページ参照
君が君でよかったと、心から想った。些細なやり取りまでも、その全てが眩しく…愛しく感じて笑いが止まらなかった。←280~283ページ参照
「妻には小人族を」という縛りなんて掻き消すほどに、小人族だという情報が確定していない中でも求めていた。←378ページ参照
結婚式の前の日には小人族だと正式な情報を経てわかったんだけどね。←458ページ参照
結婚に不安を感じる彼女に、思いの丈を真っ直ぐにぶつけた。←385,386ページ参照
両親と同じように護ったケイトを前にして、ひどく動揺した。
失いかけていると実感した時、感情が爆発して発露した。
フィン「ケイト……」
寝入るケイトに呼びかける。
返事は返ってこない。わかっている。
それでも…
フィン「ケイト…」
伝えたい想いがある。