第99章 瘀血(おけつ)
もし起きていれば、ブラックトリガーになっていた可能性が高過ぎて薬でも眠らせていた
最初の襲撃時
遊真が盾を張っていた中で
トリオン体が透過してすり抜けて、その後で一部(足先)のみ実体化させて頭を蹴り上げ、それから掴んだ
その影響もあってか…
脳に出血は無いと言われてはいるものの
変わらず意識が戻らないままだった
小南「心配ね…
迅『太刀川さんに至っては寝ずの番をするって言い出して大変だったよ
風間さんに本部まで引きずってもらってなんとかなったけれど』苦笑
わかりやすい構図に小南は頷いた
小南「あまり人数が多いとあれだものね
他に手が回らなくなるし
にしても…随分派手に暴れたわねえ」
迅『え?そんな派手に怪我してる?
小南「生身は無事なんでしょうね?」じと目
迅『ああ!無事無事^^
だいぶ暴れたけれど…
案外敵も素直に引いてくれたからね…
恐らくだけれど……
多分、生身のみネイバーフッドへ転送している可能性が高い
犠牲型のトリガーでね…
だから生身は残らず、トリオン体のみトリガーごと残った
ボロボロだったけどね≡3≡』
小南「………
それ言った?
迅『うん…時間が経ってからだけどね?
恐らく…来ることはないかもだけど……
念の為、ね』
小南「………(じいいいいいいいい)
はああああ←瞑目し溜息を零す
なるほどね
それでやけにあっさり引いたのね
囮が役に立たないから」
迅『少しでも引き付けようとしたんだろうけれど…
それが逆に裏目に出たからね
やっこさんも、これ以上の消耗は避けたかったんでしょ
よかったよかった^^』
小南「あんたもゆっくり休みなさいよ?
確証が出るまで、ずいぶん無茶したじゃない!
下手すれば死人よ!死人!!
はあっ…、無事でよかったけど」安堵し項垂れる
迅『ありがと、小南先輩
心配してくれて』にこ
小南「そりゃするわよ…
ヒヤヒヤしたんだから」
迅『小南先輩も無茶したでしょ?
お相子ってことで♪
小南「まったく
ああ言えばこう言うんだから(溜息、顰めっ面)
迅も寝なさいよ?これから我慢するんだから」腰に両手を当てて言う
秀次『危なくなったら起こす』頷く
小南「敵が来た瞬間で起きなさい
しなかったら許さない!」真剣睨視
秀次『…………
わかりました』こっくり頷く
そして…朝が明け、無事に辿り着くことになる
