第18章 絶対安静
それが嬉し涙だと教えられたのは、数分間擽られ続けた後だった。
フィン「あっはっはっはっはっ!やm
やめてくr
ケイト「やだ!泣いてるじゃん!!」
フィン「ちgこれh嬉し
ケイト「息絶え絶えで何言ってるかわかんないよ!!」
フィン「ああ~もお~っ!//」
だきっ!!
どさっ!!
ベッドの傍にある椅子に座っていた僕は未だ、ベッドで座っていたケイトに擽られ続けていて
耐え切れなくなった僕はケイトに覆い被さるよう抱き着き、そのままベッドへと押し倒した。
ケイト「はっ!)逆襲か!?ついに来るか!?;」身構え
フィン「好きだよ、本当に//」ぐいっ
ちゅっ
その後は有無も言わさずに唇を奪った。
好きという感情が溢れ、尚更に愛しく想っていた。
冷静に対処してばかりいた心が、簡単にかき乱された。
ケイト「それを言うなら私もだよ!//
私だって、自分に無かったものをたくさん与えてもらった。
助けてくれるんだ、護ってくれる人がいるんだって、身を持って知ったあの時…
あんなに泣き叫んだの、姉と育ての家族を失った時ぐらいだけだった。
もし…もしもだよ?
ヘレイオス街での時、あのまま告白がOKだった場合、付き合ってたかもしれない。
でもいずれにしろいじめから護ってはくれなかったから、断るんだけれどね」
フィン「ほっ」安堵溜息
ケイト「好きだって思ったきっかけは木の枝から落ちそうになった時のことだった。
手は差し伸べてはもらえなかったけれど…「大丈夫!?」って声をかけてくれた、
心配してくれた、初めての血の繋がらない人だったから//」ぼそ
フィン「……心なしか凄くイライラするんだけどどうすればいい?」
ケイト「ヘレイオス街のあの人は、私にとって特別たり得なかった。
いじめから身を張って護るなんてこととは無縁だったし、全くなかったし、関わろうともしなかったし…
だからまあ…早い話、フィンのそれと同じく初恋ではなかった。
だからね?安心して!」
フィン「…ならいいんだg
ケイト「それにね!私だって同じでイラついてるんだよ!
メリサって言われても私にとっては知らない人だし
初恋って聞いた時、「え!?私が最初じゃなかったの!?」ってショックだったし!」ぷりぷり
それはロキの語弊だったんだが;
聞いていても怒りが止められないか…;