第18章 絶対安静
フィン「…それはロキの表現があれで…;
(いや、たとえ真相がわかっていたとしても抑えられるそれではないだろう。
僕もまた、そうであったように……)
済まない;」深々お辞儀←背中を丸める
ケイト「ううん。
こっちこそ…わからせる為とはいえ引き合いに出すような真似をして、ごめんなさい;」深々お辞儀←同じく背中を丸める
互いにベッドの上で正座をした後、土下座をし合った。
その後で顔を上げた時に視線が合い、ふっと笑みが込み上げてきた。
それから互いの過去を知った僕等は笑い合って、唇を奪った。
反対される覚悟で明かしたわけなのだが、それ所か逆に応援された。
流石に絶対安静の患者を襲うわけにもいかないから、必死に頑張って我慢した。
そして前に言っていた睦言(499ページ参照)の意味を伝え、それを互いへ向けて語らい合っていた。談笑も交えて――
そんな時
ケイト「…」もぞ
フィン「?どうしたんだい?」
ケイト「…と…トイレ、行きたい//」ぼそ
フィン「!」
次の瞬間、僕の頭には二つの選択肢がよぎった。
・無理を押して女性トイレへ駆け込む。
・男性トイレへ運び、共に個室に入る。
……どちらを選んでも地獄か?
いや、それならばいっそ容器に入れれば!しかしそれに合う容器が――
そこまで考えた矢先、神フレイヤが見計らったかのように容器を手に現れた。
フレイヤ「ふふっ。ここにお願いね^^
そろそろ頃合いだと思ったのよ」くすり
ケイト「そんなもったない!;手間掛けさせるし臭いし汚いし容器が使い物にならなくなっちゃうからお断rもがー!;」←フィンに口塞がれた
フィン「済まない、神フレイヤ^^;
有難く使わせてもらうよ」
ケイト「勿体ないいいいいい!!;」
フレイヤ「ありがとう(くすくす)
『君の為にこの命を、生涯愛を捧げ続けよう』」←声真似
フィン「ぶふっ!//」ぼんっ!
フレイヤ「『一生、あなたと居たいです』」
ケイト「!?//」ぼんっ!
フィン「…一体、どこまで?//;」
フレイヤ「寝屋の睦言…いいわねええ//」うっとり&恍惚
フィン&ケイト『………////;』
頬に手を当てて恍惚に笑みを浮かべる神フレイヤを前に、弱みを握られた僕等は愕然としながらも、数々の愛の発言を暴露されて悶えるばかりだった。