第18章 絶対安静
どこかずれたその行動は、いつも僕のツボを刺激してくる。
忘れていた、遠くに捨ててきたそれを、いつの間にか引き戻してくる。
温かな居心地のいいそれに、僕は笑うばかりだった。
ケイト「だ~か~ら~!!;何でいっつも笑うのさ!!;」ぷんぷん
本人にとっては至って大真面目で面白くなさそうだけどね(くすくす)
フィン「いや、君の行動は…実に面白く、その隣は…非常に、居心地がいい」
ケイト「!//
ご、誤魔化されないからね!//」ふいっ!
ああ、もお…そういう所が余計に可愛いんだよ。
別の意味で擽ってくるケイトに、僕は再び笑みを浮かべた。
あの頃からずっと貫き続けてきた。
それが、気付けば…こんな想いを抱くほどに変わってしまっていた。変わっていった。
フィン「僕はね…伴侶とする人は恋愛感情抜きに、勇気を有していて、人柄に問題がなくまともであればと、それだけを考えていた。
光であり続けていられるなら、勇気があるなら、人柄がまともであれば…正直、何でもよかったんだ。
軽蔑するかい?」
ケイト「全然」きっぱり
フィン「ぶふっ//(ぷるぷる)
へ、へえ//
…それはまた、何で?//」ぴくぴくっ←吹き出す5秒前
ケイト「好きだから」きっぱり
フィン「ぷっ。あっはっはっはっはっ!^^//」
ケイト「だから!;何で腹抱えて笑うのさ!;」憮然&ぷんぷん
フィン「い、いや…嬉しいというか、こそばゆい?
うん。まあ…そう言われる日が来るなんて思わなかった。と言う方が正しいかな?
それで村を出た後は「教養に雑学、戦い方に纏わる『技と駆け引き』」を、辺鄙な山奥にいた修行僧に4年間教わり、稽古を付けてもらっていた。
まずは今後も昇華されるだろう『器』に振り回されないだけの『心』を身に付けることが先決だと思ってね。
プレブリカの村でロキと出会って、嫁探しの件も伝えて、それを条件にファミリアに入った。
ロキから僕の初恋の相手だと言われていた、メリサという女性がその村にいた。
でもその村はモンスターの襲撃を受けて、僕も護る為に走った。
でも辿り着いたその時には、その目星を付けていた人も死んでしまっていた。村の子供を庇って…
それ以降、同じような小人族の女性とは出会えなかった。
結果、君に出会うまで未だ未婚状態だったというわけだ」