第18章 絶対安静
ケイト「…」
フィン「僕の両親は血にまみれながら笑っていた。
ケイト『き、ず…治せて、よかっ…^^』←532ページ参照
君の言っていたように、無事でよかったと言うかのように…
君のことで何かと世話を焼いていたのも…それと重なっていたからかもしれない。
ただでさえ、ファルナも刻まれていないというのに全力を出したLv.6に一発入れられる実力者だ。
それほどに武芸に秀でた者は見たことがない」
ケイト「それは毎日動物を狩ってたからだよ。
森の方でお願いして、狩ってもいいなら入れてくれる。
入れてくれないなら別の場所で食べれる雑草取るって決めてたんだ。
毎日お父さんが作った武器を試しててね?
例の腐食液の詰まった芋虫だって、池に居る毒袋を持った魚を相手にしてた時の応用なんだ。
その毒液はね、武器に付いたら錆びさせちゃうんだよ」
フィン「へえ。随分と変わった魚だね」
ケイト「うん。
その時に、『自分の動きで自動で破ける上、武器にも毒液が付かない程度を見極めて斬り裂く』という技能を身に付けた。
斬り裂いて、離れる。
その時に離れて安全地帯まで逃げる時間も確保できるよう力加減も斬り裂き加減も完璧にものにする。
水で自然と現れた魚を回収して改めて洗う。
それでその魚が絶品なの!!//」キラキラ
フィン「…毒を?;」
ケイト「いや!毒はちゃんと綺麗に洗ったよ!
いつかフィンにも食べさせたいなあ~^^」にこにこ
フィン「…随分手馴れているなとは思っていたけれど…まさか、それほどに経験を積んでいたとはね。
参った。僕の積んできたそれよりも濃縮されている」
ケイト「そりゃそうだよ。
こちとら何回も死んでるんだからね?身を持って」
フィン「!?;」瞠目
ケイト「何その顔。
精霊寵愛をフルに生かして、皆を生かす為と言ってもらいたい!!
そう!これは想いの表れだ!!」ぐっ!!
フィン「ぷるぷる)ぷっ…
はっはっはっはっはっ^^//」
ケイト「え!?;何でそこで笑うの!?;」
フィン「いや…実に君らしいというか、興味深いというか…
うん……君みたいだ。君そのものだね^^//」ぷくくっ
ケイト「一体何が言いたいのかさっぱりだ!;」
何故気付かないのだろう?
その想いが、人のそれを超えていることに…
それが滑稽で、僕は笑った。光にも見えて