第98章 天泣(てんきゅう)
その一週間…
皆は各々出来ることをやっていた……
結論はもう出ていた
その日までの間にハイレインはミデンへの帰り方を調べ
半年かかるが確実にアフトクラトルと接触せず帰れる順番と移動する時期を『日本語で』記した紙と、捨てられたトリガーの使える部品のみ寄せ集めて作った使い捨てトリガーを入れた
掌大の縫いぐるみを贈っていた
ハイレイン「帰れ!お前のいるべき場所に!!
今の俺達じゃお前を守れない!だから行け!!」
トリオン体ではなく生身で
日本語での言葉に
両手を握り締めてのそれに…
恵土は涙を止められずにいた
ハイレイン「俺が領主になって!母体を別のものにさせたら!
お前を迎えに行く!!約束だ!!!
絶対に忘れるな!!!」涙
恵土「うん…
うんっ」
涙ながらに何度も頷いていた
ハイレイン「それまで絶対にアフトクラトルに来るな!!!
こっちのことはなんとかするから!!わかったな!!?」
恵土「うんっ」ぼろぼろ
ぎゅううううっ
涙ながらに抱き締め合っていた
監視も付いている(警戒されている)中で
アフトクラトルからは、恵土の母国語でのプロポーズとして好意的に受け取られていた
ランバネインは逃走経路の確保と通達を
エネドラとウィザはその時にする動き(陽動)を
恵土「瞬間移動なんてあったら便利じゃない?
こんな使い方はどう?
見えない所からぐさあっ!と棘出し!」
ランバネイン『おっかねえ…』震え
ミラ「助けないわよ」じろっ
ランバネイン『ごめんなさい』真っ青
ハイレイン「だが武器を出せるのは助かるな」
恵土「うんうん!人とかトリオン兵を送ったりね!
窮地の仲間を皆助けられるね!^^」
ミラ「…………」ふいっ
そんな使い方を考えて褒めてくれるのは…
危険視しないのは…
あなただけよ
そんな考えがよぎっていた
ミラからは抱擁をもらっていた
決断を伝える前…
ミラ「お姉ちゃん…大好きよ」
という言葉を、生身のまま抱き締めながら涙を流して言っていた
日本語で…
恵土「あ」
ミラ「どうか…元気で」
ふいっ
そのまま立ち去られていき…
手を伸ばすも届かず…
胸の前に自身の手を引き戻し、強く頷いた
領主『答えを聞こう』
恵土「………
済みません
沢山譲歩してくれてるのもわかってます
でも帰ります!!ごめんなさい!!」
