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Unlimited【ダンまち】

第98章 天泣(てんきゅう)





お前ならこの意味がわかるはずだ
そう贈られた縫いぐるみ…

その中にあったトリガーを起動した


恵土「トリガー!オン!」

そのまま外へ飛び出し
ネイバーフッドからの脱出を試みていた


領主『ちっ
馬鹿な真似を!

捕らえろ!!

分家のものが言った『出産後は弱るから母体になるまで牢屋に入れよう』『子にも触れさせずにな』という軽弾みな言葉を真に受けたのだろう
そんな扱いはさせんというのに』ギリッ

そもそもが母体として扱ったとしても
それと釣り合うほどの母体に巡り合うことは難しい

隔世遺伝で手に入る可能性はあるにせよ非現実的だ
生贄として扱うことを良しとしないものもいる

アフトクラトルの病原菌と
恵土の保有している病原菌が異なり
お互い危ないかもしれない
という弁でした精密検査は…妊娠できるかどうかのそれだった

それだけじゃない…
クローンを作り、それを母体にと考えてもいた

守る気でいた

いつか時間も経てば認められることとなる
そうなれば自由に動ける可能性も見据えてのものだった

が…


それは容易く、打ち破られることとなる
何十年掛かるかもわからない
絶対とも限らない

そんな幻想(絵空事)に囚われるほど、心は脆くはなかった

恵土を愛する相手は皆…誰もが、自身の帰還を求めていたから


ランバネイン「すうっ!!
恵土おおおおおおおおおおお!!!!

俺が——っ!!
俺が王になって!!
皆を黙らせたらここに居てくれるか!!!?

お前のことで!
なんか言うヤツがいたら!
俺がなんとかするから!!

そうしたら——ここに居てくれるか!!!?」ぼろぼろ涙

恵土「……(唖然)

(こくん)←微笑し頷く
ああ!」にっ!
微笑し頷く恵土を前に

ランバネイン「約束だぞ!!」右拳を上に挙げる
恵土「おう!!^^」右拳を上に挙げる

その日——泣き虫ランバネインは、泣かなくなった

父が亡くなっても泣かなかった


約束を果たす為に——


恵土は2拠点生活を考えていた
が…その為には、四大領主の中でも主となる必要があった

トリオン体をわざわざ解除してからランバネインは叫んでいた

が、誰もその意味を理解していなかった…
ハイレインとミラのみを除いて——


ミラ「こっち!
早く」

恵土「ミラ
ミラ「しっ!

……」
ふいっ
顔を逸らし目を瞑る


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