第18章 絶対安静
作者(最近立て込んでおり、更新する時間が確保できません。
読者の皆さん、すみません)
だとしたら…私は……
私一人が要因で…たくさんの人に、迷惑をかけていた?
どうすればいい?
狼狽しながら考え込む中、フレイヤ様は言った。
「いずれにしても、差別する人は差別してくる。あなたの責任ではないわ」と。
ケイト「……」
フレイヤ「納得いかないようね。なら言い方を変えるわ。
あなた一人で全て変わるなら、最初から全て変わっている」
ケイト「!」
フレイヤ「あなた一人で変えられるものなどたかが知れてるし、所詮人間にできる範疇でしかない。
どれだけ煙たがれようと、それを気にしなければいいだけのことなのよ。
責任を感じる所まではいいわ。
感じない人、考えない人よりは遥かにマシよ?
でもね…それで全てがあなたのせいになるほどの単純な作りではないのよ。
それはただの傲慢でしかない」
ケイト「!…確かに、それだけで全てが」
フレイヤ「そう。だから胸を張りなさい。
あなたの『せい』ではないわ。
そもそも自分で動かなければ行動は起こらない。行動がなければ変化はない。
あなたに責任を投げ付けて傷付け続けてきたそれは、ただの責任転嫁でしかないし、言い逃れに他ならない。
だから、人の行動の責任はあなたが背負うべきことではないのよ。
現にあなたは、どれほどの目に遭わされてもなお同じことを人に対してしていないじゃない。
それこそがあなたの歪み。あなたの優しさが、ありのままを否定せず受け入れようとするそれが、人に合わせた歪みとなって自らをも殺す。
ありのままさえも全てを無くし、記憶を無くすほどに一度は潰れ果てたあなたの心のように…
だからケイト、全ての事象があなたの責任ではないの。
その本人自身がそれを決めて、行動に移したのだから。
あなたは仕返しをしなかった。たとえ被害を被ったとしても、それに傷が付くことを由としなかった。
それが全てよ」
ケイト「……そっか…
ありがとうございます、フレイヤ様^^//」
それを聞いてどこか安堵する自分がいて、微笑んだ。
するとフレイヤ様は何故か瞳を潤ませて頬を赤らめ、ベッドに覆い被さって抱き着いてきた。
あったかいけど…何で?;←無邪気な反応を見て好きという衝動のまま動いたのだそうな