第18章 絶対安静
それから人目もある場所では話せない内容らしく、当面暮らす部屋へとフレイヤ様から案内され
オッタルに車椅子から担ぎ上げられ、ベッドへと寝かしてもらった。
ケイト「あの…ありがとう。重くなかった?//;」おず
オッタル「ふっ)気にするな」微笑
ケイト(カッコいい!//)キラキラ
フレイヤ「むっ)…
オッタル、ケイトをベッドまで運んでもらったのに済まないのだけど、部屋から出てもらっていいかしら?
二人きりで話したいの」
オッタル「仰せのままに」すっ
フレイヤ「それと、今からこの部屋の近くには『誰も』通さないようにね」
オッタル「承知しました。では」
きい
ばたん
フレイヤ「…さて…話しましょうか。
私の知り得た情報を」
足音が遠ざかっていく中、ベッドの端へ椅子を寄せながら教えてくれた。
『龍の力』とは、精魂の力。←231ページ参照
魂の持つ力を、己が『魂』とこの世の経験で築き上げた『人格』と共に『意思』を重ね合わせることで引き出し、発すること。
それは人という構造、及び肉体では耐えられない。
フレイヤ「古い文献で確認したから、間違いないと思うわ。
少なくとも、あなたは龍の力のそれを自身の体が耐えうる『ギリギリ』を見極めた上で常に使っている感じに近い」
ケイト「なるほど。
耐久が何もしなくとも上がっているのはそれでか」ふむふむ
フレイヤ「街の人に刺されたり石を投げつけられた程度であれほど上がるはずがないでしょう?
それに、龍神に聞いたのだからまず間違いないはずよ」
ケイト「通信手段があるの!?;天界との?!;」
フレイヤ「あるにはあるのだけれど、いつでも使えるわけではないのよ」溜息&曇り顔
ケイト「…なるほど。
だから最近知って、今教えてくれたんですか?」
フレイヤ「ええ。
はっきり言って、ケイト…あなたは、人間ではないわ」きりっ
ケイト「うっそぉ!!!?;」ビクッ!!
フレイヤ「もちろん。
嘘よ」
ケイト「ええ!!!?;」
フレイヤ「ふふっ^^
ごめんなさい、あまりにも可愛くって」くすくす
ケイト「…遊ばないでよっ;」ずきずき←頭と傷が同時に痛んでる
フレイヤ「ええ。気を付けるわ」
何か…いいように遊ばれてる気分…;