第3章 家族として
自分の想像する範囲は、いつも自分なら耐えられるからそれでいいというだけだった。
「自分なら大丈夫」…「自分なら」って……
でもその日…私は後になってから知った。
想像だけじゃ、相手の気持ちまでは計れない。
たとえそれで計るにしても限界がある。
実際に話すまで、その意図も気持ちさえもわからなかったんだから。
ケイト(…話し合わなきゃ、伝わるわけもなかったんだ。
私はあの時…話さずに、行動に移さずに諦めてただけだったんだ)ぎり
アイズ「…大丈夫?」
ケイト「はっ)…うん!
…私はただ、諦めてただけなんだなあって思い知った。
血の繋がった両親に否定された、死んでいく姉を護れなかった。化け物だって差別されるばかりだった…
育ての両親に拾われて、15歳になるまで一緒に居ても…結局は両親と妹ばっかりだった。
街の人に、私のことを知ってもらおうなんて…思いもしなかった。
抵抗しないことで意図を読み取って欲しかった。
私はあなた達を傷付けたくない。この力を、傷付けることには使わないよって…
でも…言わなきゃ、伝わんなかったんだよなあ;;(ぽろっ)
何で…気付かなかったんだろ。簡単な、ことのはず…だったのに」ぼろぼろ
なでなで
涙を零す中、黙って頭を撫でられた。
アイズ「大丈夫。ちゃんと伝わってるよ。私には…」
ティオナ「うんうん」
ティオネ「あれだけ行動で示してるのに察せない方がおかしいのよ」
レフィーヤ「そのっ、私達は十分わかってますから!」
椿「うんうん。よくわからんが真っ直ぐなことは十分伝わったぞ!」腕組&二度頷
ケイト「…あり、がとう」深々お辞儀
『だから下げなくていい!』
ケイト「!はい!;」気を付け
そんな中でも、アイズは頭を優しく撫でてくれた。
それからようやく、防具についての話に移っていった。