第17章 雨
車椅子で退院してきたケイトは、ホームで寝起きするようになった。
指先に傷を付けた後に5秒で治るが、全快状態なら0.05秒らしい。
今日起きて動かせるようになったばかりなので、今日を含めて3日は絶対安静とのことだ。
4月25日からリハビリを始める約束を取り付けられた。
そうでなければ彼女のことだ。
迷惑をかけない増やさない為と称して無茶をしかねない(苦笑&腕組&溜息)
ケイト「わかった。厳守する!」こくこく
アミッド「絶対安静なことに変わりはありません。
車椅子での移動以外はベッドで、静養して下さい」
ケイト「…はい;
あ、フィルヴィス!!
私元気なった!大丈夫なった!!」拳を天に掲げる
フィルヴィス「ケイトさん!!!;」ぶわっ!!
だきぃっ!!
ケイト「うぐおっ!!)!!;」ずきずき
フィルヴィス「心配しました;;
あなたまで…死んでしまったらっ;;」ぼろぼろ
ケイト「と…大丈夫!大丈夫だから^^;」ひくひく&なでなで
笑顔が引きつってはいるが、懸命に大丈夫だと伝えながら正面から抱き着く彼女の背をケイトは撫でた。
レナ「大好き!ベート・ローガ!^^//」
ベート「黙れ!このっ!!」
そしてあちらではまた同じように追いかけ合っていた。
そうして…ロキから絶対安静に関して、意外なことが明かされた。
ロキ「その…なあ」
リヴェリア「?どうした?」
ロキ「実は…3日間貸し出すいう約束しとんねん、フレイヤと」
『!!!?;』
ティオネ「はあ!?;」
ティオナ「どういうこと!!?;」
ロキ「いや~そのな~;」しどろもどろ
フィン「済まないがはっきり言ってくれないとこちらとしても要領が掴めない。
何があったんだい?」
ロキ「……実はな?
ケイトが意識戻ったら3日だけ貸し出す代わりに、これ貰うたんや」
『鍵!!!!??;』
ロキ「これでも苦労したねんで?
闇派閥がケイトを殺しかけた件伝えてな?
それ捕らえる為にはどうしてもこれが必要や。
この魔道具はダイダロスの末裔が係わっとるやろ?
薄々やけどフレイヤが持っとる気がしたんや。
で、引き合いに出してみたらその…うまい具合に進んでいってな?
ただし改宗はさせんって約束もしとる。
闇派閥と決着が付くまでは協力もしてくれるらしい」
ガレス「うま過ぎやせんか?」