• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第17章 雨





ベート「~~~~~~~~~~っ!!!(ぎりっ)
てめえらああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!・・」だっ!!!!

『あっ!すみません!;赦してっ!;
ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!;』
ベート「調子に乗ってんじゃねえええええええええ!!!!」

調子に乗った団員達に、ベートは怒りの咆哮と共に千切っては投げ千切っては投げ続ける。

それはもう手当たり次第で、それを見て腹を抱えてゲラゲラと笑うティオナもまたそれに混ざっていく。


何時ぞやの朝の喧騒とは違い、いつもの賑やかで楽しくもある温かな雰囲気に包まれていた。

ティオネとティオナがいつものようにベートと喧嘩し、レフィーヤがそれを慌てて止める。

その目の前の光景を見てアイズは微笑み、フィン達も目を細めて笑った。


いつものロキ・ファミリアの姿が、そこにはあった。



そんな中、リヴェリアが申し訳なさそうにベートの傍へ歩み寄って謝った。

レナ・タリーの件だ。


彼は死人のことを掘り返して何になると憮然と叫んでいたが

彼女が目の前に現れた途端、レナ・タリーが生きていて、目の前に現れたことが止めとなって完全に固まった。

呆けたままの表情で。


他人事のようにそれを肴に談笑する周囲とは裏腹に、リヴェリアは申し訳なさそうに経緯を伝えていた。

対専用呪詛の秘薬が完成していたこと。助かったわけだがまた狙われる可能性もあったので秘匿にしていたこと。
というわけなのだが、それに彼は激昂と共に戻ってきたレナに対して攻撃を繰り出し続け、それを周囲は必死に止めようとしていた。


それらの光景に、また笑った。

アイズもまた、僕達も見たことのないほどの笑い声をあげていた。



そんな矢先――



ケイト「やーい!ツンデレ大魔王ー!!」

ベート「!(ぴたっ)

なっ……」ぷるぷる&ぱくぱく

振り返って声の出所を確認するや否や、鯉のように口を開け閉めしながら指差すそれは、見ていて笑いしか起こらなかった。

車椅子に座ったままアミッドに押されていく中、響いたそれはよく聞く声で。


つい昨日目を覚ましたばかりの彼女が、そこにはいた。


/ 5284ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp