第95章 神(しん)
身投げしてまで守ってくれた恩人だから消させない
絶対守る
らしい…
言ったことは守るので安全安心だと言われている
そもそもが…
こちらの世界にいる、ケイトに蘇って欲しいと願った人達は皆無事だ
なので…別段、魂の入れ替え等も無く、無事受け入れられている
それが…
7月9日の大災厄
10月12日の蘇り
それらを…
大災厄(原初の精霊昇天)の際には、祈りにて自らの光を
中でも蘇りの際に、無意識の内に自らの命を、分け与えていたから
自分に出来ることで返していたから……
その時点で半グロから隔絶され、守護の対象となったらしい
恩人だから…
その出来事で築かれた縁(えにし)は、太く繋がり合い、必ず守る対象となっていた……
つまり…人数は変わらず、きちんと対処出来るようになった
それも踏まえて、改めて見返すと…
自己防衛を身に付ける為に欠かせなかった、大事な経験なのだと思う
さて……ここまで言えば察しが付くとは思うが………
神仁(かみびと)と名を改められることとなった
あくまで人類を、大災厄以降から仁類と表記していたが
改めて…節目ということもあり、記念にとなったそうだ
再び、半グロ達の置き土産によって死に掛けていたからね…
再度、命を分け与えてもらえた訳だし…
それが出来ることなのかは、人によって異なる
僕等は僕等でそれに加え別のこともしていたしね…(腕組み微笑、片目瞑り)
君達がしたことによる皺寄せ…負荷の軽微に努めていた
それが削りを軽微にすると分かったから
すればするだけ、面白い具合に減って行っていた
誰が見てもわかるぐらい、顔色まで良くなっていたから……
そして今…笑って飛び回っている
アルやディとも手を取り合って
再び親子としての時間を取り戻すかのように…
で……何故か…クリスマスに結婚式を急遽挙げることになり、それに巻き込まれる形で親御も呼び出されることとなった
もう二度と消させない、死なせないと躍起になった末での暴動だ
どうあっても譲れないんだと^^;
困ったね(苦笑)
まあ兎も角…良かった、と涙を流して抱き締めていた訳だし
アイズ共々…みんな、泣いたり笑ったりと忙しかった
ケイトが目覚めた時は…
そしてその後の豹変ぶりにも驚いてはいたが受け入れていた