第95章 神(しん)
記憶喪失した理由——
その章が明かされた瞬間
皆が皆、涙を流していた
そして…例の実況者さん(4404〜4417ページ参照)も……
「マジ無理(両目を右手で押さえる、涙声)
ずっとこの人推してきたけど
マジ凄い
全部書いてた
そりゃ記憶失うわ
無くすわ
ページ全部指定してくれてありがとうっ
折角仲良くなった義家族がみんな殺されて?
家も全部燃えて?
大絶叫して、亡骸抱いて大号泣して?
記憶無くなって?
モンスターだらけになったヘレイオス街から、ノアールに体動かされて出させられて?
おらり…キアスまで三日三晩ずうううっと走らされて?
やっとの思いで着いた瞬間に持ち前の幸運が戻った?
それでっ、アイズに出会えて……
っ……(涙、鼻声)
(ぐしぐし)←袖で拭う音がマイクに入る
マジこんなん耐えられんわ
どんな気持ちで笑って接してたんだよおおおおお」両手で顔面押さえる
『記憶喪失の真相がマジ泣ける』
そんな題名で入っていた
ライブ配信から知ったのかな?
泣く人が続出しているらしい…
「こんなん泣けるわマジ無理だわ
ええええええええんっ」
そんな言葉と共に打ち切られてしまった
後日…きちんとしたものが改めて投稿されていた
ゲームも勿論、その当時の心情から丁寧に描かれていたらしい
全部取り上げてくれていた
些細なことまで全部
ケイトにとってのベル・クラネルは
胡蝶しのぶにとっての童磨と同じこと
そして僕とケイトが、考え方、価値観、在り方がよく似ていること
だからこそ…お互いに無いもの(ブレない優しさ、芯(心)の強さ)を知り、向き合い、惚れ合ったこと
『^^』
満面の笑みで笑い合うスチルまでゲットしたと感激していた
僕にはとても出来ない…
仇と笑い合うことも
優しく接することも…
同じ想いをさせない
その為なのだとしても…
仇にまで抱くことも、許容することも、絶対に出来ない
死なせない為に、強者との戦いで生き残れる為に、修行を付けるだなんて以ての外だ!!
そう…強く思い知らされた
その頃…
同時刻、あるものが配布されていた……
TV『精霊達が!
君の下へ来る!!
男「ナビィ!今日の天気は?」
『晴れだよ!
でも夜から降るから傘を持ってってね!』
男「ありがとう!」微笑し手を振る
仲良く!元気に!』