第95章 神(しん)
攻撃しようと刀を抜いて振り被る鍛冶師に対し
ケイトはやっぱりそういう奴かとばかりに受け入れようとしていた
僕等の目を、ロキ・ファミリアの目を覚まさせる為に
欺き続けるクズ共の仕掛けた、醜悪な罠から脱させる為に
それを僕が刀へ槍を投げて、割って入った
すぐ上に位置する建物の屋上から
フィン「君達は…最後の、償いの機会をふいにした
ベル・クラネル…
いや……ヘスティア・ファミリア
(だんっ!ずさあっ!!)←槍の近く、ケイトとヴェルフの間に着地する
君達を…怨敵として扱う!!!!(ぶんっ!)←槍を振り、切っ先をヴェルフへ向ける
これは…(があんっ!!)←地面に槍の石突を叩き付ける
ロキ・ファミリアの総意だ!!!」
私を救ってくれた人をそんな風に言わないで下さい!
と叫びケイトの左手首へ伸ばす狐人の右手に対し、右腕をアイズが斬り落とした
違う違うそんな人じゃない聞いて
と必死のそれに、無慈悲の猛攻が刺した
魔剣を出した小人族にも、ティオナが腕を一突きしていた
狐人&小人族『あああああああああああ!!』腕を押さえて叫ぶ
フィン「町中で魔剣か
やるね(ぺろ)←親指を舐め微笑する
無関係な人を巻き込んで危険に晒してまで助かりたいか…実に君達らしい決断だよ」
ガレス「動くなよ」
リヴェリア「魔力暴走による自爆か
実に短絡的なお前等らしい…」
押さえ込まれた極東人は、魔法を通じて無理に魔力を意図的に暴走させ自爆してなんとかしようとしていた
こんな所でやれば無辜の市民が、弱者が死体の山になること間違い無しだろうに…
アイズ「【テンペスト(目覚めよ)——エアリエル】
ベル…
貴方は…最低の人間だね…」睨視
ベル「アイズ…さん?」涙目震え
アイズ「呼ばないで(すっ)←剣先を向ける
ずっと騙してたんだね…
利用出来るから
寄生出来るから!
天性のヒモ能力で共依存させる為に!!
一方的に都合良く搾取する為だけに!!!」
ベル「アイズさん!誤解で
アイズ「二度と見たくない!!!!!!!!」
アイズのリル・ラファーガ、フルバーストにより…
綺麗に皆轢き殺され、爆散した
同時刻、ヘスティアもロキに殺され天へ送還された
大々的に事の顛末を取り上げられ、死んで当然と処理された
異なる全ての世界線にて
なお……こちらでは皆消滅している
