第95章 神(しん)
ケイト「なんで…
減らそうとも出来ない人達ばっかりなんだろうな
なんで戦おうともしないで…人にばっかり……
全部削らせて………
もう……
もう…
なんの為に頑張ってるのかわかんないよっ」
ぐすっ、ずびっ
咽び泣いていた…
血液を採血する前のことで
一番後回しにされている世界でのケイトの心情に釣られてのものらしい
只管頭を撫で、優しく接し、真っ暗になるほどの曇りという天候から太陽まで、晴れ間を見せて明るく照らし晴れ渡って励まそうとするほどだった…;(困惑)
400mL
血液を採られて、検査されていた
検査に使う分を除いて400も採ったのは
いずれ血が必要な事態に備えて、複製を試みてのものらしい…
血液内に『浄化作用を齎す光』が籠もっている
心臓が浄化作用を司る部位らしく
霊体の核、心を司るそうだ
霊体の核は魂であり頭(中央、目の奥)にあるが
生み出す源、起源と言う(表現する)方が正しい(適切)らしい
それに伴い、ケイトの場合は特に『浄光(じょうこう)』(浄化を齎す光の粒)が強烈らしい
それが外にまで染み出し、出汁のように辺り一面に拡がっているのだとか…
『実在化を齎す根源』であるが故
『神の因子(命と自我と記憶)』(神の魂の一部)故
新たに魂の膜を与えられる(『次期創世神=次期原初の始祖神』と、神として完成したケイトが魂の膜から認定される)以前から
自ら自らを削り、誰も消滅しないようにと願い、無意識の内にしていることから起こる事象なのだという——
霊体を介して(通って)出てきた分が
霊体の実在化を
魂から生み出され、霊体を通って出てきたものである為
魂の実在化もそこに含まれてのものである為
極めて豊潤かつ繊細に染み込むように出来ているのだとか…
無意識の内に霊体を削ったものも含まれていることで
常人ならざる実在化と自浄作用を全てに齎していたのだと…
胆力と持続力は本人の気質に伴うものなので、発狂不可避のそれ(現状)への抵抗力も同様なのだとか……
主犯格の癌により、10垓人にまで減っていた人口…
それらが今や
癌一同と半グロ消滅、身投げ確定にしたことから
一時は70京人にまで落ち込んだ訳だが…
身投げした人達が帰ってきたことから…
400垓人にまで回復しつつあるそうだ
思いっ切り頬ずりしてキス祭りしていたとか
