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Unlimited【ダンまち】

第3章 家族として





『……』←見惚れてる

精霊「…」

ケイト「…でっかくなったね。それに綺麗//」


椿「お…お主が作ったのか?」

精霊「そうです。率直に言わせてもらいます。

作り方については、《クリエイト》という魔法を保有していなければ無理です。
神気に近いほどの純粋かつ高密度の魔力によって、私は神化しました。


その結果、私は【神の力】までは無理でも、込められた《クリエイト》の力を有することができたのです。

その急激な成長の代わりに、私の身体は追い付かず…実体を失った」

ケイト「え!?…姿を見えなくしてるだけじゃ」

精霊「違うの。

あなたから魔力をもらったあの日から…私は実体を失っている。
あなたに私が見えているのはまだ幼かった頃に、その前に私と契約していたから」

ケイト「!!」

精霊「あなたに触れることができなくなり、街の人を止めようとしても止められない。
誰にも触れられない。力を行使しようとしても、契約したことからあなたの意思に反することは無理だった…

あなたは街の人を傷付けることを望まなかった。自分を護ることを望まなかった。
だから…護ることも止めることもできなかった。私にできたのは…見守ることだけ。


今でも私は些細なことしか出来ず…

私では、この子の身を護ることができませんでした。その心でさえも……」俯

ケイト「そんなこと!

私の方が、精霊に…たくさん迷惑かけてっ
ごめん!ごめんなさ
精霊「ふふっ…私は嬉しかったんですよ?

あなたがあの日、あれほど感謝してくれていたことが。
精霊という枠にとらわれずに接してくれた、あなたの態度が…

だから私は、その感謝をせめて返したくて…
私がした『寵愛を捧げる』という行動の結果、逆にあなたにひどい目に遭わせてしまった」

ケイト「そんなことないよ!いつも温めてくれた!大切にして…くれて」

精霊「でも…あなたの隣で、優しく撫でることはできなかった。
護ろうにも護れなくて、それほどの力は出せなくて…(なでっ)

クリエイトで作った全属性の力をようやく私の意思で使えたのは、あなたの記憶が消えてからだった。


この姿は実体ではなく魔力で象ったものに過ぎません。
私では触れられない。それでも宙に浮かべて力を送り込んで鍛え上げました。

この武器は、『この子を護りたい』という想いの結晶なのです」


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