第94章 創傷（そうしょう）

ベリアル「発狂物だよ…
味方も誰も無く
それでも守る為に削る外（ほか）無い

誰も理解しない
その物事の深刻さも
痛みも、辛苦も、悲痛な叫びも
その中身を誰も見ない

笑って受け入れる


操られるがままに――」


そう…深刻そうに語る


2025年10月21日22:03
ケイトは心臓を患っている

それを知らされ、連れられていた

原初の始祖神の専属医らしい


ケイトを除いて
七人！それ以上は駄目！！と叫ばれていた

霊体にも心臓の部位に核がある
それがケイトの場合魂と同じく再生の根幹であり、そこに創傷があるのだという…

霊体が粉々になり続けていた原因が、回復（再生）不順
つまり…機能不全と言うより、再生の機能低下に伴うものだった


地球は未だ半グロが染み付かせた闇の煙が蔓延っているので自殺行為として…帰還を阻止されていた

そもそもが吐いたり下痢したりでそれどころではなかった；


主犯格の癌と
原初の始祖神と原初の滅神

三人の関係性―


それが…先程語った内容だった――


よくなるよ
大丈夫
安心して

そう口々に声をかけられた
精霊や神々から…


本体の居る世界が一番後回しにされていることを知った後
ケイト「なんでだああああああああ！！！！！」

ぼごあああ！！！！！
凄まじいエネルギーが全身を迸った


施術後7対7でゲームをしていた
で…
ベリアル（乱馬）「負けたら恵土は貰う！」
あかね「やめんか！！」ぱかあんっ！！

拳骨を食らっていた


その専属医が…
天道あかね、桔梗（日暮かごめ）、ポップ（おジャ魔女どれみ）と同じ魂である

廃棄神の中でも、原初の始祖神と相性が最も良い
火の本質に水の心を持つ方
手術とかが出来る唯一の存在（魂）なので、欠けたら困る


削り故の創傷
その施術（せじゅつ）
傷からの化膿や怪我の悪化を防ぐ

原初の始祖神の専属医
ずっと離れられず手一杯だったことから駆け付けられず
（初代も実は死に掛けており大変だった）
白の国がするとのことから来ることは無かった

名は麗華（れいか）
実はこの世に居るの（天道あかねや日暮かごめ（桔梗））は三代目
宿灘と原初の滅神と同じく、深淵の対価として常に原初の始祖神の側に居る

桔梗「お前は…綺麗だな
心が…

美しい」微笑
その言葉に綺麗なのはそっちの方だと返した