第94章 創傷(そうしょう)
創傷を齎した者達の正体…
それは……
この世界そのものだった――
しかし……全てでは無い…一部の者達の心、在り方に伴うものであった
だから…決めた
消す…
今…ここで!
どんな罪に問われることになろうとも!!!
絶大な闇が、強大な意志が、世界を今…包み込まんとしていた!!!!
現れる先とは…阿鼻叫喚たる未来か!
はたまた!皆が皆笑え合える世界か!!
乞うご期待!!!
ケイト「なんで次回予告風やねん!!!!
誰かツッコめやあああああ!!!!!!」魂の叫び
『………』
龍神「…いや…本気で悩んでるし
水を差すのもどうかなと
ケイト「いくらでも差せや!!!
とんでもない方向向かっていこうしてんねやで!!!
ツッコめや怒れや怒鳴れや落ち着かせろやあああああああ!!!!」
『ついさっきまで死に掛かってたのに…;』たらーり困惑
ケイト「ぜへえーぜへえーぜへえ〜ぜへえ〜」くらくら←酸欠
ばったーん!!
ケイト「ごめん…ね……(息絶え絶え)
ちから…たりない…ばっかり…に」
フィン「貴方じゃない」
ケイト「ぜえ…ぜえ…
ん?」顔を上げ、目を向ける
フィン「貴方に甘えた挙句に改めず
依存し、やりたい放題を、好きにする行為の正当性を訴える馬鹿さ加減が貴方を殺したんだ
貴方じゃない
責があるとすれば…そう捉えてくれる良心を利用するだけで減らそうともしない、愚か者達の心(癌一同)と…それを助長させて助け、増長の一途を繰り返させた半グロ達だ」
ケイト「でも…」むくっ
フィン「寝てろ
今はまだ…
起きるのも辛いだろう」
ケイト「いいよ…なんでも
フィン「こら
めっ!←デコピン
自分を大事に、は?」
ケイト「……あ」
フィン「………
頼むから…
大事にしてくれ
こんな時(瀕死の重体の時)ぐらいは
変わらず、重宝する所か…浪費しか出来ない半端者、自立すら出来ない胎児以下の人々だけなのだから……
この世に居る人達は皆…全く……見る気等無いのだから――
自分に都合が悪いから」
最後に俯き、そう言うと…
左目(初代)から涙を零し
右目(二代目)からも涙をまた零した
どうせ自身に都合良く歪められる…それが、痛々しい程に伝わってきていた
ただただ苦しくて…もどかしくて…泣いて(啼いて)いた――