第94章 創傷(そうしょう)
ケイト「うわああああああああああぁぁぁぁぁあぁあぁぁぁあぁん」
両目を瞑りアンアン泣き叫ぶそれを
そっと優しく撫でた
もっと自分に優しくなってと伝えて…
頭の上に手を置いて、只管撫で回した
フィン「ほら
よしよし」
ケイト「こどもじゃなあああい」振り払う
フィン「じゃあ…ほら
やってみて?^^ふふふっ」
ケイト「むっ…
よ…
よし、よし?」
フィン「うん!上手!^^」拍手
ケイト「赤子扱いすんなああああ」
フィン「自分を大事にすることに関しては赤子だろう?」
ケイト「なにをおおおおお?」
ぐーーーー
『……………』
突如鳴った音に
顔を見合わせたまま硬直していた
ケイト「ずびっぐすっ」
フィン「ふふふ
ははははははははは^^」
鼻水と涙でぼろぼろの中
腹の虫が鳴る
そんなケイトに…私は笑った
羽衣と羽根までもが震えまくり
抗議のペチペチ攻撃が始まった
羽衣は等身大−10cmの長さ110cm、幅20cmで…
それと羽根までもが一緒になってペチペチしてきていた
羽根は片羽、胴3つの二分の一程度の大きさだ
その間もきゅるるるるるるるううううと音が鳴り、再び爆笑する中でもなおペチペチし、また鳴りといったループを繰り返していた……
何回繰り返したかわからない内に…
気付けば5:30になっていた
フィン「ごめんね…つい^^」くすくす
自身の目尻を指で擦る
そう笑い掛けると
ケイト「ふんだ!!!!」つーん!!
全力で顔を逸らされた
フィン「ケイト…?」顔を覗き込む
ケイト「ふんだっ!!」腕組み、顔を横(反対側)に向ける
フィン「もしも〜し?」手を口の横に当て
ケイト「ふんだっ!!」ぷくーぅっ!!←頬を膨らませる
フィン「ぶほおっ」爆笑←腹を抱え跪く
ケイト「むーーー!!!(じわっ)←涙目
ふんっだ!!!!」ぷいっ!!!!
全身ごと逸らされてしまった
明らかな…明らか過ぎる子供の反応に
返し方に
もう面白くって可笑しくって、笑いが止められずにいた
腹が痛くなる程の爆笑に…益々頬を膨らませるそれに………
頬を手で挟んで
ぷしゅーとやってみると
ケイト「ふしゃあああーー!!!・・」両拳を上げる
誰か…この対処法を教えてくれ(爆)←震え
大好き^^
と返すと
許す!
と即答され
また笑った