第16章 悲鳴
フィン「ああ。脈も大分と落ち着いてきたそうだ」微笑
リヴェリア「随分と長くかかったな」
フィン「仕方ない。
ケイトの魔力の本質、強める作用のことを知らなかったわけだからね。
恐らく本人でさえも気付いてないだろう」
ロキ「なるほど。
呪詛の働きを知らず知らずの内、細胞が強めとったっちゅう話か。
その魔力を生み出しとったから、その性質が宿ってしもうたんやな?」
フィン「ああ。神にはお見通しだったかな?」
ロキ「いや、最近気付いたばっかや」
リヴェリア「アミッドによると、弱ったそれに対しては特に強める傾向が強いらしい」
ガレス「体が弱っとる時にはいいが、呪詛まで強めるのはいただけんな」
フィン「ああ。だから【万能者(ペルセウス)】にその作用を無効化する魔道具を作ってもらったそうだ^^」
ティオナ「何で最初に教えてくれなかったの!?
見舞いに行ってk
リヴェリア「アミッドに禁止されたばかりだと聞いたが?
まだ一週間経っていないぞ?」
ティオナ「うあああああ;」頭抱&跪
アイズ「話せるようになってから、行こう?」ぽんっ(肩に手を置く)
ティオネ「でもまさか全員別々の時間帯で代わる代わる行ってたなんてね…;」汗
リヴェリア「ああ。私もアミッドに聞いてから知った」
レフィーヤ「タイミングはバラバラで…;」
ガレス「まあともかく、進展したと見ていいじゃろう」
フィン「警備の手は緩める気はない。
かと言って、ケイトの方を緩めるわけにもいかない。
闇派閥が所有する例の呪道具と不壊属性を消し去る力だ。
あの悲鳴(516ページ参照)も恐らく製作者が消えたことを嘆いてのものだと思っていいだろう」
ロキ「例の精霊が教えた二つのファミリアの場所もわかってへんもんなあ。
とりあえずや。
街の人等の高らかに言い続けるケイトへの主張は無視。
ケイトが一人きりのままどんな思いしてきたかも知らんのに、そうやって決め付けて言ってくる輩や。
多分、ケイトにとっては会うだけでも精神が崩壊するやろ。
そやからケイトに干渉すれば即アウト。会った時点で引き離す。
せやないと…本気で潰れてまうわ。
使者に会うだけでもあれやったんやからな」←162~166ページ参照
フィン「ああ。元よりそうするつもりだ」ふっ
それから再びイシュタル・ファミリアを調べ出した。