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Unlimited【ダンまち】

第94章 創傷(そうしょう)





悪い意味じゃないよ」

ケイト「そっか…よかった(ほっ)

自分が自分じゃなくなるみたいで
少し恐かった」

少し怯えたように震えてた


フィン「始祖神様(初代)に乗っ取られた?」

ケイト「……(こっくり)

正確に言うと…
集合体」

フィン「集合体?」

ケイト「こく)←頷く

……先代、先々代…そして、今代
色んなものがゴチャゴチャになって、わかんなく…」

フィン「ケイトじゃなかった?」

ケイト「自分、も、あるんだけど…
なんか、違う…そんな感じ
ごめん、感覚的な話になっちゃって」曇り顔

フィン「ううん、大丈夫

ゆっくり話して」

ケイト「ありがとう(微笑)


それを蔑ろに扱ったものも罪になるんだと

命と自我と記憶を…
全てを守る為に…今も…罪を抱かない存在を、全てを手に掛けて殺した、消した罪を持たない存在を、守る為に捧げた全てを…
蔑ろにするのがいかんのだって

それも罪に該当するのに
罪じゃないなんて扱うのも
なんだって…

ややこしいよねえ
ごめんね^^;

私頭全然ついていけてない;あはは(苦笑)


なんでもないことのように
当然のことのように
扱うのがいかんのだって

存在してるのが当然だとか
自分を大事にするのは当たり前だ、もっと寄越せとか
『はあ!!?』

ケイト「そんな馬鹿なことやっちゃいけませんだって
厚顔無恥って言うらしいよ」

フィン「ンー…
早い話が…

差し出す分にも限りがあるのに
自分の為に使う選択肢もあるのに
それを全て削ってまで大事にして
それなのに軽んじられたり粗末に扱われたらやめたくならない?
という話だね」

ケイト「うん

愛想が尽きる
無償の愛はあっても、無限では無い


要するにだ…
自分だけを見て、大事にしてくれる人を見ない、大事にしないやり方や生き方はあかんよ
慎みなさいってこと

大事にしてくれる人を大事にしなさいってこと
あと…うわべにとらわれなさんなって

うわべだけで取り繕えるのは、見た目だけなんだって
それに振り回されるなって

意地悪じゃなくて、その人の為を思っての厳しさだってあるからと

一時的にどうしてもやらかしてしまう人はいると…

でもだからと言って
自分もやったっていいんだと固執したらいかんと

ややこしいよねえ

はああああああっ
生きるのやだなあ」ぼそり嘆息


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