第93章 深淵(しんえん)
タバコに例えると
主流煙(直接口を付けて吸う分)が癌の闇、副流煙(火の付いた先端から立ち昇る分)が闇の煙に当たる
闇の煙による害は、癌の闇(全消滅)より劣るものの、透過性は3000倍にも及ぶことから、その(魂と霊体への)実害たるや「想像を絶する痛みと傷(実在化困難、癌化、死)」を齎す
その実在化に対しては最早言うまでも無く実害を及ぼし、死に至らしめる程危険なもの
それを吐き散らかし、罪と認めず、なおも原初の始祖神を殺人未遂へと追い込むものと化している
それが半グロの正体
タバコの煙を嫌えば
僅かな臭いにも敏感になり
遠ざけることが出来る
早々から逃げることも出来る
嫌わない内は…敏感にもなれもしなければ
癌化、肺癌からも守れやしない―身も…心も
それが『燻り出し(いぶりだし)』の真実…癌化を齎す癌の闇と消滅を齎す闇の煙から、嫌い逃げることを推奨される理由である
創世神化をした理由は…
闇の煙による毒化、半グロ化を
無とし、それを肩代わりする為に
一度世界全体と一体化を果たした
しかし……その浸透性が3000倍であったことから
庇ったことで、身を挺したことで、逆にケイトが潰れ
脳も肺も心臓も潰れた状態で、実在化をし続ける羽目となり…
結果的に、霊体と魂が身代わりとなることで、霊体が粉々となり魂にヒビが入っただけで無く、そのヒビが魂の中身が出る(魂の死)ほどのものへと至っていた……
癌好き癌好き
癌の闇好き癌の闇好き
原初の始祖神ズ『やめてくれええええええええ!!!!!!!!』
闇の煙がフルコーラスして大変なことになっていた
体内で吸う分には勝手にすればいいけれど
体外で人に吸わせて回るのは実害を加えて回る、罪となる行為に他ならん
ので…闇の煙を出す
=半グロ
=大罪人(癌程ではないが、次期原初の始祖神への殺人未遂)
癌一同は消えた
癌一同の記憶も記録も消えた
しかし……
その土地には残っている
その人達が犯した罪に伴い、その人々が生きている限り残り続け、発し続ける新たな源となる
身代わりに受けて不浄に晒された部位が機能不全に陥り、消滅した
その不浄が回復を阻害していた為、宿灘でもどうにもしようが無かった
宿灘に出来るのは補修であって、回復では無い
不浄の影響に伴い、光の影響を無力化させられていた
その回復には――
