第93章 深淵(しんえん)
隊長「未熟児!!!
だからあ!こんな風に成長するはずだったのに!!
成長不全になってんの!!!
人間じゃないの!!!!
人間の見た目してるけど人間じゃないの!!!!!
この羽根見ろよ!!」
『………』
ケイト「えっへん!!
隊長「えっへんじゃねえんだよ!!
記憶は一時預かりで
今精査してる所だから
終わったら帰すから
ごめんな
ケイト「いいよ
戻ってくるんなら別に」
隊長「すっかり汚染を戻したとしても
どす黒い墨汁油を出す汚染元、その記憶があれば、それからでも出続けてるからな
本体をここに置いて
分体を作って、意識を乗せて
それを介して触れさせるのが一番だろうな
だがそれも駄目だ
分体を通じて必ず、御身に影響を及ぼし
また……死なせようと蝕む呪いと化すだろう
油まみれで、煙しか何も無くて
それを清浄化して、勝手ばかりしてなんの罪も責任も追求されなくて当然、今後も好きにするからよろしく、やめないけれどお〜♪ぎゃはははははははは!!^^
正しく評価されることも無く、認識されることも無く
ただただ笑われて、無碍に扱われて、なんの徳も無くて、それでも…必死に身も何もかもを削ってきて……
それなのになんだ?こいつらは
いつまでもあって当たり前
消えないようにしてもらえて当たり前
ずっとずっと自分の代わりに身を削って大事にしてねと
笑い掛け、嘲笑で返し、げたげた笑って好き放題
なんっ…………!!!!にも…
報われないように、孤立するように、必死に立ち回るだけ
孤独死するように、いじめたり捌け口にしたり好き放題して
なんの罰も与えないで!助けて!なんて馬鹿な訴えを起こすばかり
許せと言うのか?
これ以上許容しろとでも言うのか?
怒るな許せ全部受け入れろここまでやってきたんだから
今後もタダ働きでいろ、死ぬまで利用され続けろ、料金を発生させるな
とでも言うつもりか!!!!?
頑としてでも言い張るつもりか!!!!?
自分は消滅するべきでない!そう過ごしてきましただのと!!!!!
恥を知れ!!!!!!!!
その煙を出す大元に好き好き言ってて
遠ざけもせずに忌避感を抱くことも距離を置くことも無くべったり!
ただで済むと思うな!!済んで当然だと思うな!!
そうするのもタダじゃないんだよ!!!」
神仁(かみびと)という仁種(じんしゅ)が新たに生まれた
