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Unlimited【ダンまち】

第93章 深淵(しんえん)





そう口々に言葉を発するそれに
僕は迷わず槍を投げ付けた

だが…


化身化の力を、まるで蝿でも払うようにして無力化された


外もこちらも9月1日の内に、ケイトから子を強制的に出産させられる
そして…清い人限定で頼み込み、預けていた

清い人「え!!?」
「じゃ、頼んだよ」背を向けたまま手を振り、相方の隣へ飛ぶ

ケイトの十字架も、ウルへ引っ付いて飛んでいた
そうして…ウルとグラは出産させられた

強制的に、赤ん坊の状態まで光で…力で育てさせて


アルとディを置いてきてよかった…最悪、狙われる可能性もあった!

見向きもされないまま
静かに、二人は話し合っていた


「大丈夫?隊長」
隊長「ああ
思った以上に清浄化されていた…

始祖神が当地にいなくても実在化出来るようにしておかないと
不浄な子はうちの星にはいないからなあ」

「しかし…創世神化は心地良かったなあ
墨汁の煙を出し続けるクズゴミさえいなければもっと…(ぽつり)

ああ、その考えはダメなんだったっけ」


ケイト『消えるのは…癌一同だけで十分だ!!

半グロだけでも…死なせない
消させない…
絶対に!!』

「そんな想い…
結局は踏みにじられておしまいなのにさ……」ぼそり

隊長「言うな…

それが……この星の人だ」

フィン「待て…
返してくれ」
隊長「無理だ

もうこの子は死に掛けてる
君だって汚染されてい……ないね?
そうか…原初の神々の次世代か

ほんの少し程度だったからその程度で済んだんだね…
よかった…


なら同行願えないか?
フィン「まずその首輪を解け!!

あと…襲った人々をどうする気だ?答えろ!!」

隊長「もう解放している
ちゃんと返したろ?

狙いはこの子だ
その為に襲う振りをした、釣り出す為に

初代の闇…その出現条件と同じなんだよ…
二代目の闇も」

フィン「……は?

理由がよく
隊長「この子は死に掛けていて
死なせない為に首輪を今掛けて
乳も4人分、必要な量を先んじて全て出させた上で
今連れて行こうとしている

治療の為に」真剣

フィン「……
首輪の機能が…清浄化と…不死?」

隊長「だがそれでも…いつ死んでもおかしくない状態だ
事は急を要する

来るか、来ないか、今ここで選べ
10秒やる
フィン「真剣)行く
変な動きをすれば仕留める」
隊長「決まりだ」


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