第93章 深淵(しんえん)
晩21:21頃になると、ようやっと落ち着きを取り戻したのか…
18時に食事を取ってから泣き疲れて眠りにつき、起き出してからのことだった
当時を振り返って…
ケイト「恥ずかしい…
本当にごめん
平静ではいられなかったと言うか;」たらたら
フィン「寧ろもっと見たい
ケイト「え゛」硬直
フィン「新たな一面を知れて嬉しかった」
こくこく!!←周囲一同が一斉に頷く
フィン「もっと見せてくれていいからね?」微笑
ケイト「……
(くす)
ありがとう^^//
私が頑張らなきゃ
ちゃんとやらないと
原初の始祖神の記憶があって…
もう二度と本体では触れられない
内に閉じ込められてしまえば二度と、自由に会うことも叶わない
そう考えると…
よっぽど切羽詰まってたんだろうなってのと
ずっと張り詰めてた緊張の糸や気が、安堵と嬉しさと色んな気持ちで溢れて、はち切れてしまって…
みっともない姿いっぱい見せてきたから…;(顔逸らし)
お母さんの恐いものから、私が守るから!^^
雷を遠ざけた時に掛けた声
あんな風に力になれることがもっともっとあったら…ここまでにはならなかったとは思うんだけども
ずずっ
ずっと一緒に居れるんだって
会うのにも色々都合を合わさせてしまうし
一言言うだけで色んなものを荒らしてしまうから
ぐっと堪えなきゃ、我慢しなきゃ、でないと困らせる、迷惑を掛ける
みんなが消えてしまう、全部消えてしまう
ずっとずっと、ず、っ…と……
思ってきたから…
その分……
より一層、歯止めが効かずに爆発してしまって……
分体に意識を乗せて移動しさえすれば誰も煩わせずに済むんだから
そう思って…頑張ってきたのに……
右手を軽く握った状態で
人差し指と中指の、第一関節から第二関節の部位で
手の甲側(外側)で、左頬を優しく撫でられた時
もう全部どうでもよくなってしまって……
やっと一緒にいられる
触れられなくても一番一緒にいたかった人と離れないでいられる
なんで大好きなのかわかったのと
自分の身を削ってでも、私を助けてくれる…助けようとしてくれる…ずっとし続けてきてくれた人だからだってのと
ずっと側にいてくれる、いつでも望まなくても会える
そう分かった瞬間…
爆発したって感じで……」
より一層愛しさが増したよ
今回の件でね
と伝えた
